手描きの図案によるオリジナルの生地、流行に左右されない息の長いデザインで、世界中にファンを持つブランド、ミナ ペルホネン。早春を前にした1月30日、福岡市中央区赤坂に九州初のミナ ペルホネン直営店がオープンしました。
九州初のミナ ペルホネン直営店
17店舗目となる福岡の路面店は、ミナ ペルホネンの監修のもと、設計を緒方慎一郎氏が代表を務めるシンプリシティが担当、ダイニング、リビング、ライブラリーといった各部屋のコンセプトと展開が愉しく、ゆったりとくつろぎに溢れた空間となっています。
それぞれの部屋には、コレクションラインをはじめとする洋服、オリジナルの生地を使ったプロダクトやアクセサリー、さらには、スタッフがセレクトしたオブジェやアート作品、書籍等が、暮らしに溶け込むようにさりげなくディスプレイされています。

ゆったりとした空間にしつらえられたインテリアやアートピースも目を楽しませてくれる


左棚のオブジェはフィンランドのガラス作家、ミラ・ヴァーテラさんの作品。
店内には購入可能の作品も


木、ウール、本革、石材と、空間に応じて変化してゆく床材等の細やかかつ大胆な転換が、五感で滞在を楽しませてくれる


床のしみのかたちに注目! 皆川さんが即興で描いた空想の動物がこんなところにも!
ブランドの創立者でデザイナーの皆川 明さんは、福岡でお店を展開したいという想いを永年抱かれていたそうです。2022年に福岡市美術館で展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が開催されてから尚、縁を感じられたとか。
「京都、金沢、松本、盛岡といった城下町の直営店に続き、ようやく福岡でもこの福岡城のそばという場所に出会い、お店をオープンすることができました。店舗では、洋服だけでなく、生活の中にあるデザインもあわせて楽しんでもらいたいと思っています。」と皆川 明さん。
デザイナーでブランドの代表取締役の田中景子さんは、
「お家のようなお店ですので、お友達のおうちに来るような気持で来ていただきたいです。」と言葉をかけてくださいました。

「minä」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味する

ブランドの象徴するテキスタイルのひとつ「タンバリン」のカーテン、
フィン・ユールの椅子の座面には、ブランドを象徴する柄「choucho」の刺繍が施されていた。
照明はガラス作家・辻和美さんの作品
ミナ ペルホネンが考えるアイディアや手の技、暮らしに寄り添うデザインがしなやかに息づく空間が誕生したことを寿ぐとともに、新しい場所で生まれるストーリーが「つづく」ことを楽しみにしたいと思います。
写真提供:ミナ ペルホネン
撮影:白石和弘


