そんなにお金が大事? お金に執着する祖母にドン引き

 皆さんは、祖母との関係は良好ですか? 一般的には「祖母のことが大好き」という人が多いと思います。でも私はちょっとモヤっとしてしまった体験があるんです。

目次

祖母に会えるのが楽しみだった頃

写真AC

 今回は私の父方の祖母の話です。祖母はテキパキとした性格で「昭和のお母さん」という感じ。一方祖父は無口でおだやか。元気な祖母が家を取り仕切る、にぎやかな家庭でした。

 父には姉が1人いて、さらに私と1歳違いの従妹Aちゃんがいます。Aちゃんと私は年齢が近いこともあって仲がよく、一緒に遊べることをとても楽しみにしていました。

 Aちゃん家族は、祖母の家の近くに住んでいましたが、私たちは車で3時間ほどかかる県外に住んでいたので、会えるのはお盆とお正月くらい。しかし高校生になる頃には、私が部活動で祖母の家に帰省できないこともあり、祖母達に会える頻度は減っていました。

 私とAちゃんはSNSで友達になっているのですが、AちゃんのSNSにはよく「祖母に洋服を買ってもらった」「祖母に成人式の着物を買ってもらった」「新車を買ってもらった」という投稿が。

 新車を買ってもらったという投稿には少々驚きましたが、その頃大学生になっていた私は「祖母にとって会う機会が多いのはAちゃんだし、可愛いのは仕方ないよね」とあまり気にしないようにしていました。でも心のどこかでモヤモヤしていたのは事実だったと思います。

お金に執着するようになった祖母

写真AC

 月日は流れ、私も結婚と出産を経験。結婚式には祖父母にも参加してもらい、楽しい思い出ができました。 
 そして結婚式と出産の時は、祖父母から相場よりも多いご祝儀をいただきました。年金暮らしの祖父母に申し訳ない気持ちになり、夫と一生懸命考えてお返しを選びました。お返しが届いた後、祖母が喜んだ様子で電話をくれて、私もほっとした気持ちになったのを覚えています。

 さらに数年が経ったある日、私の母がため息交じりに言ったのです。
 「おじいちゃんが足のケガで入院することになって、入院費が足りないっておばあちゃんから電話があったの。先月もお小遣いを送ったばかりなのに…。節約のためにお父さんに煙草をやめてもらわないと」
 どうやらその他にも「エアコンが壊れた」「台所をリフォームしたい」と毎月のように祖母からお金の催促があるということが分かりました。
 
 私は心配になり
 「私が結婚する時に、お祝いを多くもらったよね。そのお金を出そうか?」と母に言いました。しかし、そこで驚愕の事実を知ることになったのです!

知らないのは私だけだった

 母は言いにくそうに言いました。
 「あのお金も、実はお父さんが出したものだから大丈夫よ。『お祝いはしたいけど、貯金がないから立て替えてくれないか』って言われてね。まぁ返ってくるわけないけどね…。言わないつもりだったけど、ごめんね」と母は申し訳なさそうでした。

 私はガンッ! と頭を殴られたような衝撃を受けました。父は普通のサラリーマンです。わが家にお金の余裕がないことは私も知っていましたし、もし父が出すならば、高額のご祝儀じゃなくてよかったのに…。と思ってしまいました。
 
 その後、コロナ禍となり祖父母に会えない日々が続きます。ご祝儀の真相については直接聞けないままです。聞いた方が良いのか悩むところですが、私は「もう会うのも嫌だな」というのが本音です。

 私のことを冷たいと思う人もいるかもしれません。ただ、父へのお金の催促は今も続いていますし、血縁とはいえ距離を取りたくなってしまう体験でした。

(ファンファン福岡公式ライター / mikan)

あわせて読みたい
コロナ禍のオンライン帰省! 親族20名以上で一筋縄ではいかず…  2021年のお正月、コロナ禍の影響で初のオンライン帰省に挑戦してみました。毎年夫側の親族は20名以上で集まっているのですが、さすがに今年はいつも通りの帰省はやめ...
あわせて読みたい
孫からのプレゼントに父、涙…父の日のサプライズパーティー   2019年、父の日のエピソードです。私はそれまでは実父に品物をプレゼントすることが多かったのですが、去年は違った形で感謝の気持ちを伝えたいと考えました。子ども...
あわせて読みたい
孫にお年玉やお小遣いを1円もくれない義父母の心理って? こんにちは。一人っ子の旦那と結婚し、4歳の男女の双子を育てるワーキングママのしおりtwinsです。今回は、孫にお小遣いやプレゼントをくれない義父母と、今の関係性についてお話したいと思います。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次