今回のテーマは「肩の痛み」。南川整形外科病院の副院長・南川智彦先生が”カラダのトリセツ”を教えてくれました。
目次
「肩の痛み」について
肩の痛みでよく知られているのは四十肩や五十肩です。
程度によって肩関節周囲炎、凍結肩、肩関節拘縮(こうしゅく)などといわれます。これらは関節にある“袋”が小さくなる、縮んで動かなくなることで起こります。
いつの間にか痛くなったり、徐々に上がらなくなったりし、夜中に痛みで目が覚めることもあります。発症の約7割は女性で30代から症状が現れる人もいます。
似た症状の腱板(けんばん)断裂など別の疾患が隠れている可能性もあるので注意が必要です。日常的に負担がかかっていたり、軽い外傷が引き金になったりするほか、原因がない場合もあります。
治療法は消炎鎮痛剤の投与、ステロイドやヒアルロン酸の関節内注射、リハビリテーションの実施です。症状が進んでしまうと関節の袋を切る手術を施すケースもあります。
長く同じ姿勢を続け、動かさずにいると体は固まりやすいです。仕事中、1時間おきに胸を張る、体をひねる動作を取り入れるだけでもこわばりがとれやすくなります。
日頃から適度に動かす習慣をつけましょう。数週間痛みが続くときは、重い物を持たないなど無理をせず、早めの受診をおすすめします。
南川整形外科病院
(副院長/南川智彦)
住所 福岡市西区姪の浜4-14-17
電話 092-891-1234
休診 日曜、祝日 ※急患は受け入れ可能。電話で確認を