今回のテーマは「心不全」。島松循環器内科クリニックの院長・下園弘達先生が”カラダのトリセツ”を教えてくれました。
目次
「心不全」とは?
心不全は「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義され、団塊の世代の全員が後期高齢者になる2025年から“心不全パンデミック”が来ると予想されています。
息切れが中心ですが、倦怠(けんたい)感で気付く場合もあります。心不全は発症するまでに、A〜Dのステージを段階的に進行します。 ステージA(高血圧、糖尿病)、B(心臓の動きの低下など)を経て、心不全であるC(息切れなどの症状が出現)、D(症状の重症化)に至ります。Cになってから、心臓の状態が悪いことに気付く、という事態は避けたいところです。
症状のない高血圧、糖尿病を治療中の人はB、Cに進んでいないか、定期的に確認していくことが大切です。
30、40代は仕事や家庭のことに一生懸命になり治療を放置しがちです。男女問わず、高血圧を指摘された人はないがしろにしないように気を付けてください。
心不全になっても健康に平均以上の寿命を目指すことはできます。コントロールしていく意識を持ち、心不全とうまくお付き合いしていきましょう。
島松循環器内科クリニック(院長/下園弘達)
住所 福岡市中央区六本松2-8-2 エムエスビル1階
電話 092-714-2220
診療時間 9:00〜13:00、14:30〜18:00
休診 水曜午後、土曜午後、日曜、祝日