2022年5月に福岡市で開催される「FINA世界水泳FUKUOKA2022」の開幕200日前を記念したイベントが10月25日、マリンメッセ福岡(福岡市博多区)で実施されました。 高島宗一郎福岡市長、松岡修造さんのほか、競泳界の寺川綾さん、入江陵介選手、鈴木聡美選手、飛び込み界の寺内健選手が参加。同イベントをリポートします。
松岡修造さんが応援リーダーに就任!
福岡市で世界のトップスイマーが競い合う世界水泳選手権が開催されるのは、2001年大会以来21年ぶり2回目。国際水泳連盟のフセイン・アル=ムサラム会長のビデオメッセージが紹介された後、大会組織委員会副会長の高島市長が登壇してあいさつしました。「仮設のプールで開催された2001年福岡大会は革命といえました。それによって世界のいろんな都市でも世界水泳が開催できることにつながったんです」
大会のテーマは「WATER MEETS THE FUTURE(ウォーター ミーツ ザ フューチャー)」。高島市長は「世界のトップアスリートの泳ぎを見て楽しむだけでなく、未来に向かってみんなが動いていくきっかけにしたい」とも話しました。
大会の応援リーダーに松岡さんが就任。「応援は生きがいです。私は福岡・柳川の高校出身ということで、こういう機会をいただきありがとうございます。大会に向けて子どもたちと気持ちを合わせて何かやりたいと考えています」といい、高島市長も「いいですね!」と応じていました。
松岡さん、寺川さん、入江選手、鈴木選手、寺内選手が参加してトークセッションが開催されました。
寺川さんは「2001年、高校生だった私は福岡の地で初めてナショナルチームデビューしました。私にとって福岡は思い出深いです。今度の大会を見た子どもたちには『いつか活躍したい』と、大人の人には『スポーツをしたいな』と思ってもらえたらうれしい」と話しました。
寺内選手は2001年の世界選手権福岡大会、3m飛び板飛び込みで、飛び込み界日本人初のメダルを獲得。「20年前に出た大会に20年後も自分が出ることになろうとは想像もしませんでした。2001年にメダルを取った恩返しをしたいです。来年42歳になりますが、美しくダイナミックな姿を見せたい。海外から福岡に来た選手と交流できるのも楽しみ」と語りました。
「集大成のつもりで、弱い自分と向き合い、強い自分をつくりたい」(鈴木選手)
福岡県遠賀町出身で、2012年ロンドン五輪で3つのメダルを獲得し、女子50m平泳ぎ日本記録保持者の鈴木選手は「東京五輪には出場できず残念でした。先日までメンタルが落ち込んでいて、考え込むことがたくさんありましたが、目標を福岡の世界水泳に決めました。プロフェッショナルとしてやっていくしかないです。集大成のつもりで、弱い自分と向き合いながら、強い自分をつくっていきたい。福岡出身者として、おいしい食べ物をPRするなど盛り上げていきたいです」と話しました。
「たくさんのお客さんの前で泳ぎたい」(入江選手)
男子100m、200m背泳ぎ日本記録保持者で、世界選手権で4つのメダルを獲得している入江選手。「東京オリンピックが区切りだと思っていましたが、また、たくさんのお客さんの前で泳ぎたいという気持ちがあります。3月の選考会でいいタイムを出して出場の権利を取りたいです」と意気込みを語りました。
本大会は2022年5月13日(金)から5月29 日(日)の間、マリンメッセ福岡をメイン会場に競泳、飛び込み、ハイダイビング、水球、アーティスティックスイミング、オープンウォータースイミングの全6種別76種目が行われます。
第19回FINA世界水泳FUKUOKA2022
会期:2022年5月13日(金)~29(日)の17日間
会場:ウォーターフロントエリア&シーサイドももちエリア
問い合わせ:第19回FINA世界水泳FUKUOKA2022 福岡大会組織委員会事務局(福岡市役所・市民局内)092-711-4938