通信教育を選ぶとき、実際に使っている人の声って気になりますよね。今回は実際に通信教育を利用している保護者にアンケートを実施し、各通信教育についての口コミを集めてみました。今回は小中高横断型での口コミと満足度を紹介しているので、通信教育の利用を検討している人はぜひ参考にしてみてくださいね。
アンケート概要と回答者
調査概要:通信教育の利用に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年11月6日〜19日(14日間)
人数(男性・女性):20〜60代の男女259人(男性48人、女性211人)
259人に聞いた!人気の通信教育TOP5!
実際の保護者がおすすめする通信教育はどこなのでしょうか。利用者259人のアンケートの結果を見ていきましょう。
1位 進研ゼミ(131人:50%)
運営会社:ベネッセコーポレーション
対象学年:幼稚園年長、小学1〜6年生、中学1〜3年生、中高一貫校(中学1~3年生)、高校1〜3年生
授業形式:通信・ネット
「幼稚園の時のこどもちゃれんじから引き続き利用していて、子どもがやりたがっていたから。」(40代女性)
「学校の授業だけより、更に理解力を高めようと思ったため。塾は送迎も大変だし、通信教育の方が子どもが自分のペースで勉強しやすいかと思い選びました。」(30代女性)
「0歳の頃からこどもちゃれんじを受講しているので、そのまま進研ゼミに移った。」(30代女性)
「小さいころからしまじろうに馴染みがあり、そのままの流れで進研ゼミを取っています。塾などの送り迎えが大変なので、親子で家で勉強しています。」(30代女性)
「小学校の時からチャレンジタッチをやっていて、そのおかげで学習習慣がついて成績が上がったので、中学校はなおさら必要だということで継続しました。タブレットなら、自分のタイミングで好きなときに簡単に出来るからうちの子には合っていたみたいです。」(40代女性)
2位 スマイルゼミ(47人:18%)
運営会社:ジャストシステム
対象学年:幼稚園年中〜年長、小学1〜6年生、中学1〜3年生
授業形式:通信・ネット
「学校での授業についていけるよう、教科書にそった内容であったことと、紙の通信に失敗したので楽しめそうなオンラインがよかった。」(40代女性)
「子どもが不登校傾向になり、対面式の習い事も難しくなったため、自宅学習の補助をしたくて選びました。」(30代女性)
「家庭学習の習慣をつけたく、こどもちゃれんじをやっていたのですが、教材がたまっていくばかりで効果を感じられず、タブレット方式であるスマイルゼミに切り替えました。」(40代女性)
「海外駐在のため、書類のやり取りが高額になるため、オンラインかつプレゼントやDMが一切ないものを選びました。」(30代女性)
「タブレットを使って勉強したいと子どもが言ってきたので。それまでうちにはタブレットがなく、パソコンもなかったので子ども達が触ることもありませんでしたが、小学校ではタブレットやパソコンの授業もあるので少しでも慣れておくことはいいことだと思いやらせてみました。」(30代女性)
3位 スタディサプリ(28人:10%)
運営会社:リクルート
対象学年:小学1〜6年生、中学1〜3年生、高校1〜3年生、社会人(英語)
授業形式:通信・ネット
「子どもが塾には行きたくないと言うので、家でできるものをと思いました。授業が面白い先生などがいると聞いたので決めました。」(40代女性)
「費用が安い点と、子どものペースで勉強できるため。」(50代女性)
「体育会系のきつい部活に所属していたので、夜の進学塾通いは体力的に辛かったため。」(50代女性)
「大学受験と学校での英語の成績の向上のため、リーズナブルな価格で学習できるものを探していました。通信教育だと自分の都合に合わせて受講できるので良いと思いました。」(50代女性)
「塾通いしたこともありますが、往復の時間がもったいないのと、わからないところを学びたいという気持ちが本人にあったので、好きな時に好きな教科を学べるオンラインは便利です。値段も破格に安いです。」(40代女性)
4位 Z会(26人:10%)
運営会社:増進会ホールディングス
対象学年:幼稚園年少〜年長、小学1〜6年生、中学1〜3年生、中高一貫校(中学1~3年生)、高校1〜3年生、大学生、社会人
授業形式:通信・ネット
「授業進度に合わせた構成で、応用問題が多く、考える力をつけたかったため。また、丸付けが自動なので、保護者の負担がないため、オンラインを選びました。」(40代女性)
「本人の希望で、学校の授業内容の予習復習ではない内容ものがよかった。その中で、幅広い問題が解けるもので、紙ベースのもの、値段が手頃のものを選んだ。」(40代女性)
「難関大学への合格実績の多いZ会なので、レベルの高い通信教育を受けられると思ったから。」(40代女性)
「国公立大学の記述対策に良い問題を提供してくれるため。」(50代女性)
「クチコミがよくて、大学の進学率が高かったから。」(50代女性)
5位 公文式(11人:4%)
運営会社:公文教育研究会
対象学年:乳児・幼児(0〜3歳)、幼稚園年少〜年長、小学1〜6年生、中学1〜3年生、高校1〜3年生、大学生、社会人
授業形式:通信・ネット
「仕事をしていたため、低学年のときなどは教室に連れて行くのが大変だったため。」(40代女性)
「公文式に通っていてその関係で通信教育に移行しました。」(40代女性)
「学校の授業の予習復習を兼ねて、時間の余裕がある時にできるように。」(50代女性)
「子どもが塾などに行くことに抵抗を感じていて、通信だと勉強をやってみたいと言ったので」(40代男性)
「有名だから。」(60代以上男性)
まとめ
今回は小中高横断型での人気の通信教育TOP5を紹介しました。この調査で見えてきたものについて、元教員・元塾講師である筆者が以下でまとめてみたので、今後利用を検討している人や、そもそも通信教育にしようか通塾にしようか迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
通塾か通信教育か:送り迎えは問題なくできるかどうか
そもそも通塾か通信教育か、どちらを選ぶべきか迷いますよね。まずは「送り迎えの手間」です。通塾の場合は子どもを送り迎えが毎回ではないですが必ず発生します。コンスタントに塾に通うには子どもが自分で通う場合と送り迎えをすることを想定して、それらのパターンに対応できるかを考えましょう。
通塾か通信教育か:子どもにとって通塾がストレスにならないかかどうか
子どもによってはみんなと勉強したい子と1人で黙々と勉強したい子がおり、前者には通塾、後者には通信教育が向いています。子どもの傾向は日々の生活を観察してどちらがいいかを見極めましょう。主にスポーツをやっている子どもや友達が多い場合は前者、趣味に没頭していたりシャイな子の場合は後者の傾向があります。このポイントがマッチしないと飽きてしまったり、途中でリタイアしてしまうことも。子どもと勉強方法との相性は必ずチェックしましょう。
小学生なら進研ゼミやスマイルゼミ、公文式
小学生向けの通信教育であれば進研ゼミ小学講座やスマイルゼミ、公文式がおすすめです。3つは幼稚園からの継続ができるので、教材自体のギャップがなく学習させることができるでしょう。進研ゼミの場合こどもちゃれんじからの移行もできますし、スマイルゼミや公文式は幼稚園段階からの継続利用が可能です。特にスマイルゼミはタブレット学習になるので、勉強嫌いの子どもでもゲーム感覚で学習させることができます。
中学生なら進研ゼミや公文式
中学生は一気に学習内容が増え、成績への意識も否応なく高まります。とはいえ、小学校と中学校の学習内容の差で困惑してしまう子どもも多いのも事実。ネームバリューと長い実績のある進研ゼミや公文式で学習面をサポートしつつ、継続的な勉強習慣をつけるのがおすすめです。
高校生なら進研ゼミ高校講座で日々の予習復習を!
高校生は中学生以上に成績への意識が高まり、子どもによっては大学受験を見据えた学習が必要となることも。特に高校の場合は日々の予習・復習が大切なので、高校生になったからと言って教材を変更するのはあまりおすすめできません。そのため、中高と連続して利用できる進研ゼミ高校講座がおすすめです。
大学受験ならZ会で実戦力をつける
日々の高校の予習復習や定期テスト対策と、大学受験用の勉強はやり方や解けなければいけない問題の難易度は異なります。大前提として学習習慣が必要ですが、部活を続けてきた子どもにとっては少し難しい場合もあります。そのため、大学受験に向けた効率的な学習が必要となるため、Z会の通信教育がおすすめです。Z会の課題は他の通信教育に比べると若干難易度が高めに設定されているため、1問に込められているエッセンスもそれだけ多くなるので、効率的な学習が期待できますよ。
通学中など隙間時間をうまく使うならスタディサプリ(スタサプ)
子どもによっては通学や通塾の時間が長い場合もありますよね。そんな隙間時間にスマホを使って勉強できるのがスタディサプリ(スタサプ)です。単語帳や単語カードなどでは簡単な暗記学習しかできませんがスタディサプリは授業を視聴できるので、より濃密な通学学習が期待できます。