アビスパ福岡が、J1でのクラブ史上最高順位の8位で2021年シーズンを終えた。高い身体能力を生かした守備とサイドを駆け上がるスピード攻撃で、チームの勝利に大いに貢献した湯澤聖人選手にリモートで話を聞きました。 取材/川添道子
イジられるキャラクターは、僕の武器
―福岡での生活には慣れましたか。
福岡は海も山も近く、交通アクセスも良くて本当に暮らしやすいですね。福岡に来て初めて「水炊き」を初めて食べましたが、一般的な鶏鍋のようなものを想像していたら全然違っていてびっくり。濃厚なスープが本当においしくて驚きました。普段は体のことを考えて、野菜中心の食生活を心掛けていますが、実はラーメンが好きなんです。シーズン中は極力控えるようにしていますが、中断期間で試合が空く場合や、いい活躍ができた時のご褒美で食べています。
―最近ハマっていることも「野菜中心の食生活」という答えですね。
体のことを気遣って、野菜をたくさん食べるように心掛けています。お菓子を干しイモに換えたり。野菜を積極的に食べるようになって、体の調子が良くなった気がします。今の時期は鍋料理をよく食べています。でも、肉もラーメンも好きなので、食べたいと思う時はあまり我慢せずに食べるようにしています。ストレスになると逆効果なので。
―ムードーメーカー的存在の湯澤選手。その愛されキャラは昔から?
愛されているかどうかは分かりませんが、昔からイジられることは多いですね(笑)。アビスパでは草民(田邉)とか、山岸(祐也)はよくイジってきますね。特に山岸は大学時代から一緒なので。でもイジってもらえることで、その場の雰囲気が明るくなって、みんな楽しく過ごせているのであれば大歓迎です。むしろ、僕にとってはそのキャラはみんなとコミュニケーションを取るための「武器」だと思っています。
―「湯澤は信用できる」のキャッチコピーも定着しましたね。
それもサポーターの方にイジられた結果ですよね(笑)。でも、おかげで僕に興味を持ってくださった方もたくさんいるので、とてもありがたいです。クラブも総選挙などで公式に使っちゃっているし、もうこのまま僕のキャッチコピーとして使わせていただきます。今後も「信用できる男」でお願いします!
左サイドの面白さも分かってきました
―試合前のルーティンワークがあれば。
パスタを食べて試合に臨んだら勝ちが続いたので、試合日にはパスタを食べています。パスタを食べたら調子がいいというわけではないのですが、験(げん)担ぎというか、いい状況が続いているのでなんとなくやめられなくなりました(笑)。
―「ここを見てほしい」という得意なプレーは?
体の強さを生かした対人プレーと、縦に突破する攻撃参加です。得点に結びつくようなクロスボールをもっと上げられたらと思います。
―本来は右サイドバックが本職ですが、今年は左サイドバックでの活躍も光りました。
シーズン前は本職の右サイドバックのポジションでの出場機会を望んでいたのですが、結果的には左サイドバックや左サイドハーフでプレーすることが多い1年でした。慣れないことも多く、とにかく必死にプレーをしているうちに、それぞれのポジションの面白さが分かってきて、今ではどこで出場しても楽しみながらプレーができるようになりました。
―今季、印象に残っている試合は。
9月11日のアウエーでの鹿島アントラーズ戦は、アシストもできたし、自分でもいいパフォーマンスができたと思っています。それに、2016年にプロサッカー選手になってから、けがで離脱することなく1年間出場できたのは今季が初めて。いろいろなポジションで出場しましたし、その時その時の目の前のプレーに全力を尽くすことができたので、全体的に充実したいいシーズンだったと思っています。
―普段のリラックス方法は。
サウナですね! サウナやお風呂が好きなので、オフの日には温浴施設でゆっくり過ごすこともあります。
―シーズンオフにしたいことは。
体のケアが必要な箇所もありますので、治療をしながら、まずはゆっくり休みたいと思います。あとは、シーズン中は控えていたラーメンを食べたいですね。
―読者へメッセージを。
1年間、応援ありがとうございました。皆さんの応援の力で、チームが掲げた年間10位以内(最終順位8位)、勝ち点50以上(最終勝ち点54)を達成することができました。僕がアビスパに加入してから、スタジアムでサポーターのみなさんのチャントやコールを聞けたのは、2020年の北九州との開幕戦だけなんです。いつになるかは分からないけれど、一日も早くサポーターの声援が響くスタジアムに戻って、声援の中でプレーがしたいと思っています。来年も引き続き応援をお願いします!