FBS福岡放送の番組「福岡くん」で、今津運動公園(福岡市西区)の「足つぼロード」が取り上げられてました。広大な公園の一角にあり、様々な石が埋め込まれた小道の上を歩けるようになっています。文字通り足裏のツボを刺激して健康を増進するねらいで作られた設備ですが、番組の視聴者から「あんな痛いのを歩き通せる人いるんですか?」と検証の要望があって成立した企画ですが、地元の芸人さん数人がトライしました。で、6人のうち4人が難なくクリアしていて番組制作者の思惑通りにいかない結果となってました。
私久留仁も、子どもが小さかった20年ほど前は時々一緒に公園に行き、”足つぼ”をやってました。すごく痛かった覚えがありますが、芸人さんたちの様子を見て、「そうでもなかったかな」と思い直し、ひさしぶりに確かめに行ってみました。
公園は野球場やサッカー場、テニスコート、体育館など色々あり、とんでもなく広いので、地図を見て確認しないと迷子になります。
いやあ、ありました。立派な松の木が目印です。
ここまで「足つぼロード」と書いてきましたが、正しくは「リフレッシュロード」というんですね。軽くこなせそうなネーミングであります。
何やら細かく足の裏のどの部分がどの内臓に関わっているかが記してあります。勉強にはなりますが、時間がないので読み飛ばしてさっさと本題に入ります。
歩きますよう。
いざ出陣です。
くだんのすご足芸人さんは2分台で制覇していたので、自分の実力がどの程度かストップウォッチをセットしてみます。
なんかほんとは5分くらいを推奨してるようですが。
最初の方は丸っこい石なので、気楽に行けます。
と思いきや、これでも意外に歩きにくい。丸いとはいえ硬いのでやはり刺激してきます。この先ダイジョブでしょうか。
足がビビッている感があります。
弱っちい人はこの段階で左に逃げてしまうのかも。さすがにそれは自尊心が許しません。
既に少々ダメージを受けてます。ただほんとうの鬼門はまだ先。このあたりは涼しい顔でやり過ごすべきなのですが。
来ましたよ、「刺激の強い方」。いったいどちらの方なんでしょう。
痛いです。でもこれはあくまで「強い方」で、真の敵はまだ姿を見せてません。右にある手すりに頼ったら失格です。あくまで足だけで進まなければなりません。なんとかクリアいたしました。
真の敵はほら向こう側ですよ。
これですよ、これ。結論から言うと全く歯が立ちませんでした。
”ギャァアッ!!!”痛いのなんの。最初一歩二歩踏み出したところで速攻ギブアップ、手すりにつかまって進もうとしましたが、それでも耐え切れず、ヒィヒィ言いながら安全地帯に緊急避難です。これは負け犬になった直後に振り返って撮りました。ズバリ無謀でした。あの駆け抜けた芸人さんたち、どういう神経してるんでしょうか。
人間、過信は禁物です。私こと家ではこのボードに乗って長いときは10分以上耐えたりして鍛え、足に覚えがあるつもりでした。甘ちゃんでした。プライドはズタズタです。
私のちっぽけなプライドにはおかまいなく足つぼロードは続きます。最強の敵に歯が立たなかった時点で投げ出してもいいんですが、わざわざ遠くまでやって来て1時間百円とはいえ駐車料金も払わなければなりません。少しでも元を取りたいのが人情です。
自分の弱点を確認してみたいと思います。
ようわからんですが、腎臓に関する部分が痛いような、痛くないような。既に足裏にたまらん刺激を受けたあとなので、わからんのも当然ともいえます。
はいはい、せっかくですから土踏まずで歩かせていただきますよ。
まったくうまくいきませんでしたが、一回りしてきましたわ。実に手ごわい相手だった。
ストップウォッチは見る気もしません。
痛いのはこりごりではありますが、まだここに来て20分ほど。駐車料金の上がる1時間までは間があるので、今度は靴下を履いて再度挑みます。
いやあ、やっぱたまらん。痛いイタイいたい。厚手の靴下なのに、石の先端は容赦なく突き刺さってきます。
しかし、1回目と同じことでは意味がありません。卑怯ではありますが、手すりにつかまったもののなんとか最後までがんばりました。手すりには全体重のうち3分の2を預けた(体感です)体たらくではありますが。
私同様酔狂な人がもうひとり冒険していました。コートを羽織った若い男性です。ちょっと話したら、やはり「福岡くん」を見て興味を惹かれてきたそうです。彼の動向をよく見る余裕がありませんでしたが、私が手すりに頼りながらも完歩したことに感心されてました。レベルの低い戦いです。ま、戦ってないんですが。
足を水で冷やしてましたが、ここの説明書きを見ると、それは健康の面でやっちゃダメな行為だそうです。なぜかはわかりませんが。
私はあえなく敗北しましたが、いつかリベンジしたいと思います。
こんなすごいこと軽々やってのける地元芸人さん、その根性でいつか華丸大吉さんのように売れることを祈ってます。