佐賀県唐津市には「七つの島」があります。島にはそれぞれに育んできた、独自の伝統や文化があります。島の子どもたちは純粋で心優しく、大人たちは個性豊かで子どもたちをいつもそばで見守っています。唐津の玄界灘に浮かぶ島の小中学校に1年間留学して、島での豊かな自然体験と第二のふるさとづくりをしてみませんか?
福岡市近郊から船乗り場のある唐津市呼子まで車で約1時間30分、そこから船で20~40分ほどの場所に位置する「小川島」「加唐島」「馬渡島」、唐津城すぐそばの船着場から船で10分ほどの場所に位置する「高島」。それぞれに約120~300人が暮らす小さな島です。 島には海や山の豊かな自然に加え、多様な文化と歴史があり、それらを生かした魅力ある“島づくり”が進められています。
玄界灘に浮かぶ七つの島の連携や活性化を目的として創設された「からつ七つの島活性化協議会」は、島の魅力をたくさんの子どもたちに知ってほしいと、平成29年度(2017年度)から「からつ七つの島 島留学」をスタートし、島外から小中学生を受け入れています。 現在、受け入れを実施している「馬渡島」「加唐島」「小川島」には、それぞれ小中学校、「高島」には小学校があり、島の子どもたちは豊かな島の環境の中で学んでいます。
留学のパターンは3つあります。 1つ目は、親や祖父母など家族と一緒に島で暮らしながら学校に通う「家族留学」。 2つ目は、島の祖父母の家から通学する「孫留学」。 3つ目は、島にある寮で生活し学校へ通う「寮留学(高島のみ/新小学4、6年生対象)」です。 原則4月から3月までの1年間が留学期間です。 島では、「おはよう! 調子はどがんね?」と島のおばちゃんが温かい声をかけてくれます。 釣りをしていると、「もっとこがんしたほうがよかばい!」と少しこわもてで力強い漁師のおじちゃんが、優しく魚の釣り方を教えてくれます。 中にはちょっとシャイな島の人も。でも、子どもたちから元気にあいさつをすると、みんな笑顔で応えてくれます。
学校は、小さな島ならではの少人数です。少人数だからこそできる、子どもたち一人ひとりを見守り育てる教育が実践されています。窓の外から心地よい潮風が流れる教室には、今日も子どもたちの笑い声が響いています。 体育祭や文化祭などの学校行事には、子どもの数を上回るほどの島民が参加し、学校だけでなく、島全体の行事としてみんなで楽しみます。アットホームな学校が島の自慢です。
1年間の島での暮らしを通して、「自分だけの宝物を見つけてほしい」という願いを込めてスタートしたこのプロジェクト。令和3年度(2021年度)は7人の留学生が島で生活をしています。 7つの島の島留学では、自然と共存する「本物の島暮らし」体験によって、都会の暮らしでは得られない人間力や生きる力を育むことができるのではないでしょうか。
「島だからこそできる体験、島だからこそ感じることができる魅力、島だからこそ受けることができる教育。島のことを知って好きになってほしい。」と話すのは、事務局の「からつ七つの島活性化協議会」のメンバー。 「島を出る時には、留学生ではなく“島の子ども”として旅立ち、“島の子ども”としていつでも島に帰ってきてほしい」と言います。
島留学や島暮らしに興味のある人、まずは島へ訪れてみませんか? 留学の申し込みは、事前の現地説明会の参加が条件です。詳細は、からつ七つの島活性化協議会へ問い合わせを。 「島留学って何?」という人も気軽に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
からつ七つの島活性化協議会
(唐津市役所 未来創生部 離島振興室内)担当:古川 電話:080-2758-9164 FAX:0955-72-9182 Eメール:karatsu.7islands.co@gmail.com Facebook:@karatsu7islands