コロナ渦の出産。帝王切開で2人目の出産を終え、ようやく家族に会える! と心躍らせていた退院日当日のことです。赤ちゃんの再検査があるとの知らせが。夫へ伝えるとありえない返答があったのです。
幸せな気持ちから一転! 赤ちゃんの予期せぬ再検査
コロナ渦で面会NGだった入院生活。心細い気持ちになりながらも、退院後の家族との楽しい生活を心待ちに過ごしていました。
「2歳半の息子はどんな反応するかな」「夫が赤ちゃんを抱っこしている姿が早くみたいな」と1人で妄想してニヤニヤ。
退院日の朝、赤ちゃんと一緒に着替えて準備も万端! すると、申し訳なさそうに院長先生が入ってきて
「赤ちゃんの心臓に雑音が見つかりました」と一言。
一瞬何を言われたのか分からず、目の前がサーっと暗くなりました。続けて院長先生から
「午後に小児科の先生が来て診察するから、退院時間が延びてしまいます。迎えに来てくれるご家族の方にも、お伝えください」と言われました。何が何だかよく分からない、ふわっとした気持ちですぐに夫へ電話をしました。
耳を疑うような夫の言葉
「どうしよう… 赤ちゃんの心臓に雑音が見つかって、午後、再検査になっちゃった」ふり絞るような声で伝えた直後。
「え? まじ? 午後から友達と会う約束してたのに…」と夫は残念そうに一言 。私の頭の中では色々な「?」が浮かびました。
なんでまず「赤ちゃん大丈夫?」っていう言葉が出てこないの?
今日退院日だよ? 新生児と2歳半の息子、歩くことも辛い私を置いて友達と会うの?
一気に空しく、悲しい気持ちに襲われた私は
「もういいよ、そっち優先しな。ありえないよ」と言って電話を荒々しくブチっと切りました。
すると、すぐに旦那からメールが。
「俺も色々と大変だったの! 息子は朝からグズグズでイライラしちゃって。友達には今日の午後だったら少し時間空けてもらえるって言われて、車の部品を置きにだけ行こうかと思った」
私は
「部品って、自分の車のだよね? わざわざ今日にする意味が分かりません」と返信。夫は大の車好きです。車のバージョンアップの為に、部品を届けて早く作業を進めてもらいたかったのだ、と察しがつきました。
さらに呆れたことに、夫の怒りの矛先は病院の対応へ。
「俺は病院の対応に不信感しかない! なんで退院日に心臓の雑音が分かるの? そんなことありえる?」自分の発言はなかったことにして、病院の対応批判をはじめたのです。
正直、この先も夫と一緒に子育てをしていけるのか漠然と不安になりました。
その後、再検査までの間に、頭を冷やした夫から
「友達と安易に約束して本当にごめん」と謝罪の電話があり、なんとか私も気持ちを静めることができました。
「赤ちゃんの検査に同席したい」という夫の要望にも病院の厚意で同席でき、無事に再検査も終わりました。
病院を出ると夕方16時。体の痛みと精神的な疲労でクタクタでした。書類の手配や、1週間1人で長男のお世話をしていた夫も疲れ切っていました…。
産後の妻への言動には細心の注意を!
その後、夫は今まで以上に家事・育児に対して積極的に取り組んでくれています。でも、夫の安易な言動が産後の妻を傷つける場合がある点には注意が必要です。このくらいは大丈夫、と都合よく解釈せずに一旦冷静に考えてみてください。
夫も妻の入院中、慣れない生活に疲れていたことでしょう。
一言
「大変だったでしょ? ありがとうね」と感謝の気持ちを、きちんと伝えることも大切だなと思った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター / onoeri)