福岡のソウルフードの1つである「牧のうどん」。現在40代の私も小学生の頃からお世話になっており、うどんの原体験といっても良いお店です。ここ10年程の福岡は一種のうどんブーム。お店の数も増えたように思いますが、牧のうどんについては比類なき存在、完全に独自のポジションを築いているように思います。
今回は牧のうどん歴30年強の筆者の、牧のうどんにおける超個人的な「7つのマイルール」(某番組のオマージュになりますがリスペクトを込めて!)をご紹介しながら、牧のうどんの魅力に迫ってみたいと思います。あくまで主観に基づくという点はご了承いただきつつ、人気店の色々な楽しみ方の1つとしてご覧いただければ幸いです。
なお、今回お邪魔したのは城南区片江店です!師走の寒い中、外までお客さんが並んでいる。さすがの人気店!
ルール1 うどんは「キムチうどん」一択
まずはうどんのセレクトですが、私が食すのは原則「キムチうどん」一択です。なお一般的な牧のうどんの定番といえば・・・調べる限り「肉ごぼう」「ごぼう天」「肉うどん」の3品が優勢のようです。
キムチうどんがベスト10にも入っていないランキングの存在も知り驚愕しておりますが、自分の中では比類なき鉄板メニュー。小学生の頃から40代となった今まで通い続けてますが、ほぼキムチうどんしか頼んでいないといって過言ではないでしょう。
キムチうどんですが、自家製キムチ自体が美味で非常に中毒性が高い・・・なんといいますか「脳」に訴えかけてくる美味しさ。また牧のうどん独特のやわらかい麺、甘めのスープ、あと「3つ入っているごぼう天」との相性もばっちりなのです。この黄金律にやられて食べているときの自分は正直キマッちゃっています。
ちなみに「キムチ肉うどんはありなのか?」という疑問もあるかと思いますが、肉の甘みによりスープの甘み×キムチの辛みの黄金律が少し崩れるように思っておりまして、あくまでプレーンな「キムチうどん」が筆者のこだわりです。意外と食べたことがない方が多いかもしれませんが、キムチうどん、本当におすすめです!
ルール2 にぎりで、つくだにを楽しむ
次にご飯もののサイドメニュー。定番は「かしわごはん」という意見が多いようですが、マイルールでは「にぎり」です。こちらのにぎり、冷えてるタイプの三角にぎりで、軽く胡麻がふってあります。これ自体は普通っちゃ普通だと思います。しかしこのにぎりと「つくだに」の相性がめっさ良いのです。
つくだには、出汁をとったあとの昆布と鰹節から作ったものだと聞いたことがあります(違ったらすみません!)。このつくだにが非常に良い味を出しており、冷たいにぎりと一緒に食べると「ええやん!」まさに最強タッグです。頭の中で「テリー&ドリーファンク」の入場曲が流れてきます。
ルール3 ネギは奥ゆかしさを捨て全力投入
牧のうどんはネギがそれぞれのテーブルに設置されています。基本私は奥ゆかしい人間なのですが、このネギに関しては全力で投入します。特にキムチうどんとネギの相性は非常に良いのです。牧のうどんさんとネギ農家の方への感謝を胸に、ここはドバっといっちゃいます!(もちろん残さぬように、食べれる範囲で)
ルール4 コロッケ頼んでスープにひたす
牧のうどんで必ず頼むサイドメニュー、それは「コロッケ」です。コロッケは、サックリ揚がったタイプでそのまま食べても美味。
しかし自分の中に「サクサクして美味しいものを、しっとりとさせることによる美味さ」という味覚のジャンルがあります。(例えば、サクッとあがったとんかつにデミグラスソースをかけるなど)このサクサクのコロッケに、ソースをちょい垂らして、スープにひたすと・・・・
なんてこった!サクサクだったコロッケがこんなにしっとり!もうサクサクのコロッケには会えない・・・けどスープを吸ったコロッケがたまらん!
ルール5 もやしを食べるときは一瞬、無になる
ルール4で頼んだコロッケ(確か他の揚げ物メニューにも)には付け合わせで「もやし」がついてきます。このもやし、しゃきしゃきとした歯ごたえあり普通に美味しいのですが、なんでコロッケにもやしついてんだろう?と毎度疑問に思ってしまいます・・・
そんな時は、意識を宇宙レベルまで飛ばし「無」に近い境地でぱくっと食べます。余計なことは考えなくても良いのです。ブルース・リー言うところの「Don‘t Think,Feel・・・」一種のマインドフルネスとして、もやしをいただきます。
ルール6 うどんは食べ終わるまで全集中
これは私に限らずのルールかと思いますが。牧のうどんは「減らないうどん」「むしろ増えていくうどん」というパブリックイメージが強いかと思われます。事実、麺がやわらかく、スープを吸収するので、ゆっくり食べると膨張していく感じがあります。
それもまた牧のうどんの楽しみ方ではありますが、あまりにぶよぶよになりすぎる前に完食するのがベター。ゆえにうどんが出てきた後は、食べ終わるまで「全集中」。夢中でうどんと向き合います。減量中に夜泣きうどんをすするマンモス西くらいの集中力です。
子どもたちに対しても、日ごろは甘やかすタイプの父親なのですが、牧のうどんではふざけて箸が進んでいない場合など「集中して食べなさい!」と厳しく指導します。なお少しニッチな話題になるかもしれませんが、なかなか減らないうどんを見ていると、ドラえもんの「バイバイン」という道具のエピソードを思い出し、栗饅頭みたいに宇宙空間でうどんが永遠に増え続けたら怖いなぁと毎度思います。
ルール7 釜を愛でて帰る
最後に満腹&満足で店を出て、だいたいの店舗で駐車場入り口にある「釜」を見上げます。
いやぁ、いい釜ですねぇ、と愛でて、写真などとって満腹感と共に帰路につきます。(なお、おすすめは糸島の海を見ながら釜を愛でることができる二丈バイパス店です)。いつか各店舗の釜の写真集を作ってみたいものです。
以上、筆者の超個人的な牧のうどん【7ルール】でした。有名店・人気店ですが、その楽しみ方は人それぞれだったりするものです。各々のこだわりについて、語り合っても楽しいかもですね!
牧のうどん 片江店
住所 福岡市城南区片江4ー1-20
電話番号 092-863-5326
営業時間 【平日】10:00~23:30
【土・日】10:00~24:00