子どもの足音や泣き声で周りに迷惑をかけていないか気になりますよね。わが家も対策していたのですが、下の階の人からクレームが入ってしまいました。けれどもクレームの内容とやり方にビックリ。わが家のご近所トラブルについてお話します。
「騒音注意」の通知が2日連続で投函。
当時、わが家は2歳の娘と3カ月の息子がいて、1棟4部屋のアパートの2階に住んでいました。
他の2部屋にも同時期に赤ちゃんがうまれベビーラッシュ。わが家は上の子もいるので騒音が心配でしたが、少しは「お互い様」と許してもらえるかなと期待していました。
ところがある日、ポストに管理会社からの「騒音注意」の通知文が。うちかな? とドキッとしましたが、わが家のアパートは同じ建物が3棟並んでいて同じ管理会社なのでどこの部屋かはわかりません。
そして次の日、同じ通知文がまたポストに入っています。2回目の紙はしわくちゃになっていてわざとわが家だけに入れられたようで、それが強い悪意に感じてとても不安になりました。
管理会社に電話して聞いたところ、クレームがあったのはやはりわが家の棟でした。その中で足音がするのは2歳の子がいるわが家だけ。
管理会社の方に相談したところ、「こうやって心配してお電話されるくらいだから、普段から十分気を付けていらっしゃると思いますよ」と優しいお言葉に思わず泣きそうになりました。
「夜6時には静かにして」
迷惑をかけているのがわが家だと確定したので、他の部屋にお詫びに行くことにしました。
隣と端向かいの1階の部屋の方は
「全然気にならないよ」と笑って言ってくれましたが、下の部屋はチャイムを鳴らしても出てくれません。別の日に下の部屋の駐車場に車があって物音がする時に行ってみましたが、2度ほど居留守を確認して訪ねるのをやめました。
それから数日後の夕方にチャイムが鳴り、出てみると下の階のご主人が…。緊張した様子で
「赤ちゃんを夜6時には寝かしつけている。その時に上の階から足音がして起きてしまうので、夜6時以降は静かにしてほしい」と言われました。
「夜6時に静かにして」というのにはビックリ! 各家庭で生活のリズムが違うのは分かりますが、常識的に考えて6時というのは早すぎるような…。
ただ詳しく聞くと、奥さんがとてもナーバスになっている様子。私も一人目の時には寝かしつけが上手くできず体力的にきつかったことがあります。
子育て家族同士仲良くしていきたい気持ちもあったので
「十分気を付けます。すみませんでした」とその場で謝罪をしました。
同じママとして…
6時以降は静かにしてというのはちょっとやりすぎじゃないかとは思いましたが、初めての子で神経質になるのは私も経験済み。
同じママとして歩み寄ろうと、果物をおすそ分けで持って行ってみました。
奥さんが出てきたので改めて謝罪しお互いの子どもの話をしました。最近の悩みなど話しているうちに、始めは奥さんの堅かった表情も次第に笑顔が出てきて、最後には
「こんな形だけどお話しできて良かった。これからもよろしくお願いします。」と言ってもらえました。
それからは
「最近はうるさくないですか?」と聞いたり奥さんからも野菜のおすそわけをもらったりするようになりました。
騒音を許してもらえるだろうと期待していた私が、逆にクレームに歩み寄る形になってしまいましたが、お互い歩み寄ろうという気持ちが大切だと気付かされた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/なかむらまる)