娘が3カ月の頃のバレンタインの話です。夫は転職したばかりでお給料も少なく、バレンタインにお金をかけるのもどうかなと思っていました。そこで元保育士の私! 娘の力を借り、昔の思い出にキュンとしながら、ルンルン気分で考えたバレンタインだったのですが…。夫の予想外の塩対応に怒り心頭した出来事です。
バレンタインは準備万端!
まず、お付き合いしていた頃に夫が連れていってくれた思い出のケーキ屋さんへ! 当時とても嬉しかったんです。おしゃれなケーキ屋さんとは無縁な夫が見つけてくれたお店。3、4年ぶりに行きました。可愛らしいお店はあの時のまま。ケーキとチョコレートがショーケースに並び、奥には小さなカフェスペースも。
「どれがいい?」
「今度はここで食べたいな。」なんて仲良く選んだっけ…。
1粒200円~300円の高級チョコレート。2つ入りの小さな箱にしました。「1個ずつ食べられれば十分! 一緒に食べれるかな~」なんて思いながら購入。
夜はカレーに。作り置きして冷凍していたものですが… 子育て中の主婦は大変なんです! 夫はカレー好きだし! でも今日は特別仕様。カレーの上にスライスチーズをハートに切って乗せ、海苔で「パパ」と書きました。キャラ弁も作ったことのない私。完成度は低かったのですが… よしとしました。
娘も大活躍!
今回は私の中で「娘からのバレンタイン」がテーマです。お風呂に入る前に、娘の足を借りて製作をすることにしました。足にインクをつけ、画用紙にぎゅー! っと押し付けて… 足形を2つ重ねてハートの形を作ります。無理やり足形を取られ、ぐずる娘。ごめんよ…。
続いて娘にクレヨンを握らせ、私がその手を取り「いつもありがとう。◯◯より」と娘が書いた風に。「なかなかの出来映え!」と自己満足の私。腕の中でポカーンとしている娘でしたが、しっかり活躍してくれました。
夫の帰りは遅かったので、用意したバレンタインセットをテーブルに置き、寝ることにしました。
夫は塩対応!?
次の日の朝。食べ終えた食器も、チョコレートのごみも、娘の足形もそのままテーブルの上にありました。「なんかいつも通り… なんならいつも以下」散らかったテーブルにガッカリしてしまいました。
お弁当を作って夫を起こすと、夫はそのままシャワーへ。娘にも私にも、一言もない普通の朝。
「カレー見た? チョコレートどこのお店かわかった?」なんて私から話しかけました。
眠そうな夫は靴下を履きながら
「あぁ」と一言。朝はいつもに増してテンションの低い夫です…。
「足形可愛いでしょ」と言う私に
「字書けるようになったんだー」と引き続き低いテンションで、足形ではなくメッセージに対して、冗談のようなコメント! 低いテンションとよくわからない突っ込みにイラっとさえしました。
その後、足形はテーブルに置かれたまま、娘への特別な一言もなく、夫は出勤しました。夫は感情を表現するのが下手だし、夫へ期待した私も悪かったのかもしれません。
でもバレンタインって、恋人同士だった頃を思い出して、ウキウキしながら用意して… 相手の反応を楽しみにしちゃいますよね? 思い出のチョコにキュンとしたことすら切なく思えました。
せめて娘には
「ありがとう!」とか
「可愛い足だなぁ!」とか言ってあげてほしかった。娘はまだ3カ月だけど、感謝の言葉や愛情表現って大事だと思いませんか? 極めつけは、ホワイトデーも私には何もありませんでした…。夫の塩対応に、せめて愛娘には素直な愛情表現をしてあげてほしいと思う母です。
(ファンファン福岡公式ライター / ちょこまま)