福岡県那珂川市に拠点を置くeスポーツチームが、初めて国内プロリーグに参戦しているそうです。eスポーツといえば、オリンピックの正式種目として採用も検討されている注目の競技です。選手やスタッフの皆さんには、世界挑戦に向け頑張ってほしいですね。
1.まずは記事を読んでみよう!
「FOR7」那珂川から世界へ eスポーツ 国内初プロリーグ参戦
那珂川市を拠点とするeスポーツチーム「FOR7」が13日から、NTTドコモが主催する国内初のプロリーグに参戦する。世界で1億人がプレーする大人気の対戦型ゲームを使い、年間計100試合(2期制)を実施。メンバーたちは「那珂川からまずは日本一、最終的に世界一を目指す」と意気込んでいる。 メンバーは18~24歳の日本人5人のほか、米テキサス州在住のフランス人も加わる。国内外で活躍する選手が多く、国内の有力チームが参加した模擬戦でも優勝を重ねているという。 チームを運営するのは、同市の美容・健康食品販売「愛しとーと」の子会社「CS entertainment」。「世界で発展する新しいエンターテインメントを九州で引っ張り、世界を目指す若者の集まる九州を作りたい」との理念で、昨夏に設立した。 選手の個室やサウナもある3階建てのゲーミングハウス(床面積約700㎡)や専属料理人などの支援体制のほか、自然や歴史豊かな那珂川市の魅力をメンバーに説明し勧誘。1月下旬から日本人5人が共同生活を送りながら、練習を重ねてきた。他チームの特徴分析や戦略を組み立てる国内外のアナリスト2人のほか、メンタルケアを行うコーチも加入した。 eスポーツはビデオゲームの対戦をスポーツに捉えたエレクトロニック・スポーツの略。世界的企業が投資するなど市場規模が拡大する成長産業で、オリンピックの種目としても採用が検討されている。 今回のプロリーグは国内16チームが参加。新型コロナウイルス禍を踏まえ、基本的に会場などには集まらず、オンラインでの対戦となる。今月13日から5月1日までの上期で優勝するか、下期も合わせた年間総合優勝を果たせば、6月と11月に開催予定の世界大会に出場できる。 対戦するのは、自分が生き残れるように武器で相手を倒していくゲーム。1チーム4人で、全チームが同時に参戦する。選手はスマートフォンを指で操りながら射撃したり視点の向きを変えたりするため、判断力や反射神経が求められる。 賞金総額は3億円。リーグ所属選手には年間350万円の年俸も保証される。 「FOR7」のチームリーダー、道家光宏(あきひろ)さん(24)は「練習環境は最高。メンバーとも親しくなり、チーム力も高まった」と自信をのぞかせた。 (上野洋光)
2.設問に答えてみよう! 口頭でもOKです
問1 「FOR7」について、記事の内容に合わないものを一つ選んでください。 1.メンバーは全員日本人だ。 2.国内の模擬戦でも優勝している。 3.チームを運営するのは、那珂川市の美容・健康食品企業の子会社だ。 問2 チームはどういう目的で設立されましたか。 問3 今回、「FOR7」が参戦するプロリーグの参加チーム数は?
3.感想などを親子で話し合ってみよう!
オリンピック正式種目として、eスポーツが採用されるべきかどうかについて、親子で話し合ってみませんか。その理由も話すようにしてくださいね。 「ゲームを正式種目にするのはちょっと違うんじゃない」と考える人もいると思います。体を動かすこともなく、モニター画面の前で、手や指だけを動かす選手の姿は、「スポーツ」というイメージから大きくかけ離れている気がします。 しかし、実際は、判断力や反射神経、高い戦略性と選手同士の連携など、スポーツと同じような能力が求められるようです。若者のファンを取り込もうという経済原理も働いているようです。 まあ、難しいことは抜きにして、お子さまの感覚でeスポーツをどう見ているのか耳を傾けてください。新鮮な発見があるかもしれませんよ。それが正解なのか、不正解なのかは分かりませんから、決してお子さんの考えを否定しないでくださいね。
4.解答例です。答えは一つとは限りません
問1 1 問2 世界で発展する新しいエンターテインメントを九州で引っ張り、世界を目指す若者の集まる九州を作りたいという目的。 問3 16チーム
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