わが子は産後2カ月頃から早々に哺乳瓶拒否があり、完全母乳でした。それもあり他のママさんと比べても産後から24時間ずっと子どもと一緒にいる時間が多かった私。夫はあまり気の利くタイプではないので「子どもを見ておくから1人でお出かけでもしてきたら?」なんて言ってくれることは1度もなく…。8カ月頃まで子どもと離れたことは2回ほど、それも子どもの寝る時間に合わせて夫に見てもらいさっと美容院に行くぐらいでした。
いつも子どもと一緒で幸せ
常に24時間子どもといる生活は、寝る時間がなくてイライラしてしまったり、思い通りに行動できなかったりと大変なことも多いです。
ですが、存在も成長も身近に感じられる日々がすごく幸せで、常に子どもと一緒にいたかった私は“ママの1人時間”が欲しいとはあまり思っていませんでした。
ただ、子どもが寝てひと息つける時間はとても大切でしたし、それが束の間のリラックスできる時間であったことは確かです。世の中のママさんは「今日は夫に子どもを預けて友達とカフェ」など1人の時間を作ったり、欲しいと思っている人が多い印象ですが、私は子どもを預けてまで1人で出かけたい気持ちはあまりありませんでした。その日までは…
ある日、どうしても眼科に行く必要があり子どもを連れて行くのは大変だなと、夫に預けて行くことにしました。その道中で私はまさか、号泣してしまったのです。
電車で号泣?
電車で10分ほどの眼科に行ったのですが改札に入り、普段ならベビーカーでの移動なのでエレベーターを利用する事が当たり前ですが、この日は1人だったので久しぶりに階段を駆け上がってホームまで行きました。
この時に「この身軽な感じ… なんて久しぶりなんだ」と少し感動を覚えました。いつもなら音楽を聴く余裕もない電車での移動中に音楽を聴きながら電車に揺られていると、私はだんだん感傷的になりました。
「少し前まで毎日電車に乗って通勤して、早く結婚したいな。とか、子ども欲しいな。とか色んなことを考えて乗っていたな…。今、その夢が叶っているんだよね。周りの人は私がママだなんてわからないと思う。でも私は今、ママなんだ。私幸せだな…」と、視界がうるうるしはじめてきてしまいました。
その時はワンオクロックの曲を聞いていたのですが、壮大で希望あふれる曲調の音楽によってさらに気持ちが高まってしまい、電車の中にもかかわらず涙腺が崩壊。なんと電車で大号泣してしまいました。さいわい、空いていたので周りに人もおらず怪しまれずにすみました…。
1人時間はやっぱり大切!
用事を済ませた後にランチもして、3時間ほどの外出でしたが久しぶりの1人時間でリフレッシュ。帰宅後、夫に
「久しぶりの1人時間に感動して電車で泣いちゃった」と言うと、夫は
「電車で? 周りの人怪しんでたんじゃない?」と大笑いをされました。
1人時間をゆっくりできただけで電車で号泣って笑っちゃう話なのかな? と思いママ友にも同じ話をし、夫に爆笑されたと話したら
「わかるよ! でも電車で? 周りの人驚いてなかった?」とやはり笑われてしまいました。その時の私の感情の起伏が少し大袈裟だったみたいです…。
でもこの時から私にとって1人時間は気分をリフレッシュでき、ママにとっても子どもにとってもいつでも幸せな気分でいられる大切な時間なのだと知ることができました。
(ファンファン福岡公式ライター/coconot)