【収納が多い家に住みたい】新築やリフォームを考える前にやるべき事

 家が片付く仕組みづくりと生前整理のお手伝い♪ 福岡市の整理収納アドバイザー、もりぐちみれいです。家が片付かなくてイライラ。これは家が狭くて収納が少ないせいだとお考えのあなた。ちょっと待って! 家を建てたりリフォームを考える前にやって欲しい事があります。やってみると、もしかしたら「今のままで問題ない」と思えるようになるかもしれません。是非一度お試しください。

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新築やリフォームを考える時って?

出典:もりぐちみれい

 家を新築、リフォームしたいと思う時とはどのような時でしょうか。必要に迫られて行う故障や老朽化に伴う既存設備の交換リフォームを除くと、大多数の方は今の暮らしに不満や不自由を感じ、もっと快適な暮らしを手に入れたいと思った時ではないでしょうか。今回は収納問題に絞ってお話をすすめたいと思います。

家が片付かなくて困ることって?

 家が散らかっていて困る、よくある事例を挙げてみたいと思います。 ●散らかっているのが恥ずかしくて人を家に上げることができない。 ●ストックがまだあることに気付けず、同じものをいくつも購入し、消費のタイミングを逃し処分することになってしまった。 ●何がどこにあるのかがわからず、いつも何かを探しては見つからないとイライラしている。 ●足の踏み場もないくらい散らかっており、落ちている危険物を踏んで怪我をしてしまった。  こんな経験がおありの方もいらっしゃるのではないでしょうか? ”こんな生活はイヤッ!”そう思った時に、”家がもっと広くて収納がたっぷりあるったら、こんなことはないだろうになぁ”と思いがちですよね。

収納場所さえあれば、家は片付くの?

 家を建てたりリフォームをする際に「たくさんの収納を!」という声をよく耳にします。実際に工務店の事例集などを見ても、たっぷり収納の事例が載っていますが、収納場所がたくさんあれば雑然とした家がスッキリと片付くのでしょうか?  あなたは普段使用していない、押入れや階段下収納の奥の方に何が入っているのか即答できますか? 多くの片付けが苦手な方は、そこに入っているものを把握できていません。中身を引っ張り出した時に初めて「あっ! これ、ここにあったんだ。」という光景を多く目にします。          一方、片付けが得意、苦手だけれども整理収納を学び仕組みづくりを終えた家庭では、ご家族それそれが目的のものの場所を把握できているか、把握できていなくても、自力で何とか見つけることがでるようになっています。

イライラの原因になっている、片付いていないものの定位置は準備されていますか?

 家にある全てのモノは、しまっておくためにあるのではなく、使うためにあります。「使うモノの、使っていない時の指定席(定位置)」を決め、使う際に取り出しやすく、簡単に元の場所に戻せることで家は散らかりにくくなります。定位置は、生活動線に合わせ、その場所がどこであるかも重要なカギとなります。また、暮らしに合わせそれぞれの適正量を決めることも大切です。  この仕組み作りをするだけで、かなりのモノを整理することができます。仕組みを作ると、今、実際に狭いと思っている家も、少ないと思っている収納も、実はそうでもなかったということもあるのです。

片付いたように見えるが、実のところ今までと何も変わっていない!

出典:もりぐちみれい

 家を建てたりリフォームをし、今ある荷物を広くなった収納スペースに持っていくと、スペースに対する荷物の占有面積が狭くなるので、片付いて見えるようになります。  しかし、あなたや家族のモノに対する考え方は以前までと同じため、余っているスペースにモノを置く生活が繰り返されます。

散らからない仕組みを作ることが大切!

出典:もりぐちみれい

 所有しているモノの見直しをすることで、一定量をキープすることができるようになり、数年後も”きれい”を続けることができるようになります。

その収納スペースが本当に必要なの?

 そこでこんな疑問がわいてきます。もともとこんなにたくさんの収納スペースが必要だったのでしょうか?  新築であれば、床面積や収納スペースの棚板、建具などのコスト、ローンを組めばそれに対する支払金利。土地、家屋の面積により固定資産税、広くなれば光熱費だって多くかかるようになります。  〇〇さんのような家にしたい、片付かない等の理由で住まいの変更をお考えの方は是非、所有しているモノの見直しをしてみることをオススメします。片付かなくて困っている原因を排除した上で、それでも困っているのなら、その時点ですまい変更の検討をおすすめします。  将来設計も含め、あなたや、ご家族にとって快適な理想の暮らしになるようプランニングすれば、既に片付く仕組みは出来上がっていますから、最上級のプランが出来上がること間違いなしですね♪

すぐに見直しできる箇所はココ!

出典:もりぐちみれい

●壊れたもの、使わなくなったものを所有していないか ●必要以上の数を所有しているものはないか (文具、食品のストック、日用品、衣類、履物など) ●紙焼き写真やアルバムのデジタル化 ●家庭内の紙類の整理  片づけの一例として前回掲載分 「たまっていく取扱説明書を減らそう!おすすめの整理収納術」では 必要のない取扱説明書の量を減らしました。よろしければ参考にしてください。

たまっていく取扱説明書を減らそう! おすすめの整理収納術

 今、もしも床に転がっているものやテーブルに放置されているものがあれば、それら全てのモノをすぐ整理してみてください。必要なものについては定位置に戻せる仕組みを作りましょう。一度作ってしまえば家は散らかりにくくなります。  家が片付いていると動きに無駄がなくなり、生活にゆとりが生まれます。それにより、快適で楽しいおうち時間を過ごすことができるようになります。  収納を増やせば片付くと思っている方は、今抱えている片付かないイライラの正体をもう一度根本から見つめ直すことこそが解決のカギとなります。  家を建てたり、リフォームを考える前に、もう一度生活を見つめなおしてみませんか?

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※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡にて活動中の整理収納アドバイザー。 生前整理、写真や家庭内の紙類を中心とした整理収納をアドバイス。また、必ず訪れる”老い”を見据えシンプルに、そして安全に生活できる環境づくりのお手伝いもしています。 取得資格   整理収納アドバイザー(ハウスキーピング協会)  介護環境整理アドバイザー(ハウスキーピング協会)  福祉住環境コーディネーター2級(東京商工会議所)  リフォームスタイリスト1級(日本ライフスタイル協会)  写真整理上級アドバイザー(写真整理協会)  おしゃれ終活アンバサダー  ScanSnapアンバサダー  ブランディアアンバサダー

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