娘は小中高と持ち上がる学校に通っていたので、ママ友とのつきあいには気を遣っていたつもりでした。小6の頃に仲良くしていた2人のお友達とは家も近く、ママ同士も仲良くしていたので、まさかトラブルが起きるなんて想像もしていませんでした。しかし、深夜にママ友からかかってきたビデオ電話により衝撃的なことを聞かされるのです。
ママ友から深夜にビデオ電話
ある平日の0時頃、 2人のママから週末ランチのお誘いがあり、お断りしたところ突然ビデオ電話がかかってきました。
「Aちゃんが学校を休みがちなのは知ってる?」といつもの調子で話すのはBちゃんママ 。
「〇〇ちゃん(娘)に意地悪されてるから、行きたくないって!」突然の言葉に驚きました。
つい先日もAちゃんはわが家に遊びに来ていたし、3人でお出かけもしていたのに…。不思議に思い
「具体的に何があったのかな?」と聞いてみました。
「テストの点数を聞かれたのが嫌だったみたい」と当たり前でしょと言わんばかりにAちゃんママ 。
「〇〇ちゃんは中心的な存在で、怖くて逆らえないのよ」Bちゃんママが続けます。
娘の気持ちを守りたい
娘が意地悪をしているとは思えず、画面の後ろの方、ソファで寝ている姿が見え隠れするAちゃんに話しかけました。
「Aちゃん、何があったのかな?」
近くにいた娘も驚いたようで
「何が嫌だったの?」と聞きますが、Aちゃんは黙って隠れたまま…。訳がわからず娘は涙を浮かべています。私は
「Aちゃんが言い始めた事だから、責任をもって話さないといけないと思うよ。理由がわからないと謝ることも、気を付けることもできないよ」と説得を試みました。
するとAちゃんは嗚咽して泣き出してしまいました。
「泣いてるから話せないわ」と庇うAちゃんママ。
「他人の子を泣かせるなんて!」とBちゃんママは怒っています。
…じゃあ、泣いている娘の気持ちは?
結局、深夜2時頃まで平行線のまま、泣いてばかりのAちゃんとそれを庇うママたちにうんざりした娘が、横から電話を切って終わりました。
「他人の子に厳しく言うなんて常識外れよ!」とBちゃんママからは長文のライン攻撃が続きます。Aちゃんママからは「しばらく距離を置かせてもらいます」と一方的な連絡が。
感情的な態度に辟易としながら、まずは娘の気持ちを聞いてケアをしたいこと、子どものトラブルをママのトラブルにせず、一緒に解決したいと思っていることをなるべく冷静な文章で返信しました。
正直、深夜に連絡してくることも、Aちゃんの話だけを鵜呑みにして2人で娘を責める態度にも、今後関わりたくないと思っていましたが、娘の学校生活を考えて何とか踏みとどまったのです。
反抗期の娘との関係が変わった
嫌な経験でしたが、これを機に反抗的だった娘の態度が変わりました。学校での出来事を話したり、素直に相談したりするようになったのです。
「わたしの意見を聞いてくれると思わなかったので驚いた」と話してくれました。すぐに叱らず、冷静に娘からも話を聞こうとした姿勢に、「ママは私のことを信用してくれている」と感じたそうです。そして、「わたしは間違っていなかった」と自信を持てたといいます。
トラブルで気づいたこと
2人のママ友とはそれっきりですし、娘も信用できない友達はいらないと2人と関係を絶っているようです。
子どもを大切に思うママ同士だからこそ、トラブルはあるかもしれません。そんな時に正しい判断ができるよう、日頃から子どもとコミュニケーションを取り、信頼関係を築いておくことが大切だと再認識しました。それが子どもを守り、正しく導くことになるのだと思います 。
(ファンファン福岡公式ライター / minato)