娘を出産する時、私は3歳の息子を連れて里帰りしました。3カ月の実家生活で母に懐く息子を見た義母は「今度は私が手伝いに行くわ!」と言い出したのです。自己主張が強い義母との生活は心配でしたが、渋々承諾することに。ところが結果的には関係が断裂する事件が起きたのです。
義母が押しかけてきた!
娘が1カ月になる頃、里帰りを終えて家に帰りました。ちょうど息子の入園時期と重なり、ただでさえバタバタする時。義母の申し出は、正直ありがた迷惑ですが断れず…。
「私の部屋はあるかしら? ベッドじゃないと寝られないからお願いね」と言う義母にソファーベッドを購入し、主人の部屋を片付けて準備しました。
いよいよ義母を迎え、息子の幼稚園生活も始まります。義母は、送迎の間は娘を見てくれましたが、自室で昼寝したり、テレビを見たりすることも多く、子ども達と積極的に関わる様子はありませんでした。お迎えから戻ると、娘を抱っこして息子と遊び、合間に夕飯を作ってお風呂に入れて… 私は大忙しの毎日です。
義母は
「赤ちゃんは脳が揺れるから動かしてはダメ」と言って娘の抱っこもしません。抱いてあやしてくれる実母との違いにモヤモヤしたり、昼食の準備だけでも手伝ってほしいと思ったりしましたが、「3週間だけだから…」と我慢していました。
義母の攻撃
2週間ほど経った頃、体調が優れないと部屋で休む義母に昼食を持って行った時です。
「子どもと同じメニューばかり食べさせるから体調が悪くなったのよ!」と吐き捨てるように言われてしまいました。
まさに衝撃の一言!
「手間を掛けてごめんね」と言われても良いくらいなのに…。
さらに義母の攻撃が続きます。
「3年前の(息子の)お宮参りの時は、ベビードレスが安っぽくて恥ずかしかった」
「今回の(娘の)掛け着は私が準備したけど、嫁側の両親が準備すべき。常識がないわね!」両親への批判も始まり、どんどんエスカレートしていきました。
反論! そして決別
私は
「すみません…」と聞いていたのですが、いつも穏やかで優しい母を「非常識」と言われたことに我慢ができませんでした。
「母を悪く言うのはやめて下さい。お義母様だって親の事を悪く言われたら悲しいでしょう?」とつい反論してしまったのです。すると義母は
「嫁が逆らうなんて、どんな育てられ方をしたの!」と更にヒートアップ!
その晩、夜遅く帰宅した主人に相談しても
「逆らうなよ、クレーマーだと思えば我慢できるだろ…」と取り合ってくれません。結局、義母とギクシャクしたまま残りの一週間を過ごしました。
最終日。
「お世話になりました。またいらして下さい」と義母を見送り、ほっとしたのも束の間、終わってはいませんでした! 私の実家に電話をして
「嫁の分際で逆らうなんて、どんな育て方をなさったの?」とぶちまけたそうです。電話口で母はひたすら謝ったそう…。
「あなたからも謝っておきなさいね」と母に言われ、息子の写真を同封した謝罪の手紙を送りましたが、「手紙で済むと思っているの? 二度とうちに来ないで!」と長文の手紙が届いたのでした。
今思えば
私は怖くて連絡ができなくなり、義母の愚痴に辟易としていた主人は仲を取り持つ事もなく、義母との関係は断裂してしまいました。
今でも義母が正しいとは思えませんが、私も気持ちに余裕が無かったと反省もしています。もっと気遣っていたら違っていたのかもしれません。先日、義父が亡くなり一人暮らしになった義母には、これからは少しでも親孝行できたらと思います。
(ファンファンファン福岡公式ライター / minato)