「九州国立博物館」(福岡県太宰府市)の魅力を毎月発信する「九州国立博物館だより」。今回は2つの特別展をご紹介します。九州を代表する5つの祭りが集結する「九州次世代展2022」もお楽しみに。
【特別展 伝教大師1200年大遠忌記念】「最澄と天台宗のすべて」 <3F>
会期:開催中~3月21日(月・祝)
会場:3階特別展示室
観覧料:一般1,900円、高大生1,200円、小中生800円
※会期中、一部の作品を展示替えします。
X線CTスキャン調査で像内部の秘密が明らかに
本特別展でご覧いただける2つのお像について、九博が誇る最先端のX線CTスキャンで調査を行いました。その結果、像内部に隠された秘密が明らかに!
今回はその秘密を皆さまにご紹介します。
秘仏! 60年ぶりのご開帳
■菩薩遊戯坐像(伝如意輪観音)
X線CTスキャンで調べると、首のあたりに木製の八角五輪塔が納められていることが判明!
さらに、高さ約5センチの塔内部には舎利(釈迦や聖者の遺骨)を表現した直径約1~3ミリの粒も納められていました!
九州ゆかりの天台僧、約1000年ぶりに九州再訪
■重要文化財「性空上人坐像」
このお像は、過去の調査で頭の中に骨壺があることが知られていました。
X線CTスキャンで調べると、骨壺が納められているのがはっきりと分かります。
骨壺は高さ10センチの陶器と思われるもので、中には性空上人のものと推定される遺骨が納められていることが分かりました!
撮影OK! 特別展おすすめスポット
会場では、比叡山延暦寺の総本堂「根本中堂」を一部再現しています。
また、比叡山の千日回峰行をご紹介する教育普及コーナーも見逃せません。
どちらも撮影OKのおすすめスポットです!
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【特別展】「北斎」 <3F>
会期:4月16日(土)~6月12日(日)
会場:3階特別展示室
観覧料:一般1,800円、高大生1,000円、小中生600円
※会期中、展示替えがございます。
史上初! 200枚をこえる連作を一般公開
世界的にも有名な日本の画家、葛飾北斎の重要文化財「日新除魔図(宮本家本)」が平成29年(2017)に九博に寄贈されました。
本展では、史上初めてその全場面を一般に公開します! さらに、「冨嶽三十六景」などの代表作も一堂にご紹介いたします。お楽しみに!
■重要文化財「日新除魔図(宮本家本)」
北斎が毎朝描き続けた獅子たち。200枚をこえる連作を見られるのは九博だけです!
■冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏
「これぞ北斎」ともいうべき代表作です。
■長野県宝「龍図(東町祭屋台天井絵)」
九州初公開の肉筆画です。
九州次世代展2022 九州のユネスコ無形文化遺産を引き継ぐ者たち
九博に九州を代表する5つの祭りが集結!
九州には、ユネスコ無形文化遺産に登録された5つの祭りがあります。
・博多祇園山笠
・戸畑祇園大山笠
・唐津くんち
・八代妙見祭
・日田祇園
本展では、これらの祭りで使われる人形や提灯等を部分展示するとともに、伝統工芸の次代を担うアーティストにスポットを当てます。
会期:3月8日(火)~3月21日(月・祝)
会場:1階エントランスホール
※申し込み不要、入場無料
テレQ「太宰府・九博 散歩道」放送中!
太宰府の歴史と旬なエリアの散策情報、九州国立博物館の見どころをご紹介する旅番組「太宰府・九博散歩道」。第6回は3月19日(土) 21:54~です。「テレQ7ch」をチェック!
九州国立博物館
住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2
営業:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館:月曜(月曜が祝日・休日の場合は翌日)
電話:050-5542-8600(NTTハローダイヤル 9:00~20:00)
提供:九州国立博物館