地震などの災害が頻発する近年、注目されている「防災士」を知っていますか。どんな資格なのか「防災新聞」サイト、竹若由里絵編集長に聞きました。
Q:どのような資格ですか。
A:国家資格と思われがちですが、民間の資格です。防災に対する意識と一定の知識や技能を持つ人をNPO法人「日本防災士機構」が認定します。災害が多発しているため関心が高く、受験者が急増しているそうです。
Q:どうしたらなれますか。
A:簡単にいうと(1)養成講座を受講する(2)試験に合格する(3)救急救命講習を受ける、の3ステップが必要です。年齢、性別、国籍問わず誰でも挑戦できます。試験は3択式で30問出題。試験時間50分で8割以上正解すれば合格です。2020年度の合格率は約87%なんだそうですよ。
Q:どんなところで生かせますか。
A:地域の防災に生かせます。災害の規模が大きいほど公的な救助活動などが機能しないことが多いです。災害時にリーダーシップを発揮し、地域や職場の人たちと協力して被害拡大を防ぐ役割を担います。災害が起きていないときでも、自分や家族を守るために備蓄のチェックや周囲への知識の共有、防災の啓発活動も大きな役目です。
目次
防災士になるために…
・試験問題はすべて防災士教本から出題
・資格取得にかかる主な費用
防災士教本代:3,500円 防災士資格取得試験受験料:3,000円 防災士認証登録料:5,000円
※ほかに講座参加費なども