家が片付く仕組み作りと生前整理のお手伝い♪ 福岡市の整理収納アドバイザー、もりぐちみれいです。階段下収納は、2階へ上がる階段下空間の有効活用として作られることが多い収納です。階段の形状の影響を受け、かがまないと使えなかったり、奥行きがありすぎて使いづらいため、奥に何が入っているのか分からない状態の方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は、使いづらい階段下収納の奥行きを活かし、快適に使う方法をお伝えします。
奥行きが深い収納が使いにくい理由とは
モノを出し入れする時は通常立って行います。立った時に自分や家族の目の高さ(=アイレベル)によく使うものを置くと使いやすいと言われていて、男性150cm、女性140cmあたりがアイレベルとなります。 階段下にある収納を思い浮かべてください。収納スペースとして使える部分のほとんどがアイレベルよりも低い位置となっているのではないでしょうか ? アイレベルより下の部分は、かがまないと見えないので、使いづらい空間になってしまうのも当然のことなのです。それを知った上で収納計画を立てると、格段に使い勝手が良くなります!
階段下収納の使いやすい収納事例をご紹介
実際の階段下収納の収納事例をご覧ください。
アイレベルに設置した収納事例
奥の低くなった部分の下に、用途に合わせた深さの押入れ用衣装ケースを置き、最も使いやすいアイレベル付近に自由度が高い可動棚を設置しました。
アイレベル付近に設置した収納事例。洗濯機前にこの階段下収納があるため、洗濯時に使用するハンガーもここに収納。アイロン、荷造り用品、ファイリング収納、掃除用品など毎日の生活において頻度の高い物の収納に役立っています。 使い方次第で、使いづらい階段下収納も使いやすい収納に変化します。
使いにくい奥側の収納
奥行きいっぱいまで押入れ用の衣装ケースを収め、入口と衣装ケースの間に掃除機などを置けるスペースを確保。その上の空間には可動棚を使ったアイレベル収納があります。
押入れ用の衣装ケースを縦置き、横置きしながら使いやすい高さまで積み重ねた上に、強度補強の板を載せ、ケースに入らないサイズのもの、すぐに取り出す必要があるものはその上に乗せました。
縦置きした左側の衣装ケースには、トイレットペーパー12ロールの袋、ティッシュの5箱パックも楽々入ります。
奥行きの深い場所に特におすすめの引き出し収納
事例のように、アイレベルより下にある奥行きの深い収納こそが、引き出しタイプの収納をおすすめしたい場所です。 一番奥に収納した物も、ほんの少し引き出すだけで取り出しやすい位置に移動させることができ、無理な姿勢をとる必要もなくなります。また、引き出しタイプだと収納力もアップするので、一石二鳥というわけです。
引き出しタイプの収納を使用する際は、引き出しの前に障害物がないほど、アイレベルに近いほど使いやすい場所となります。 使用頻度の高い物から順番に、使いやすい場所に収納していきましょう。同じ引き出し内でも、手前と奥とでは、奥側の方が使いづらくなります。 しっかりと収納場所を意識しながら入れましょう。
衣装ケースを使わない場合【引き出す収納】
今回は衣装ケースを使用した事例をご紹介しましたが、大きな段ボール箱に入った電化製品などの場合は、板にキャスターを取り付け、さらに取手を付けると、引き出す収納にすることができます。 場所、収納する物の大きさにより方法は様々です。”引き出す”ことを意識することで、格段に使いやすくなりますよ!
奥行きの深い階段下収納は、まずアイレベルを有効に使うことが大切です。次に引き出せる工夫をしましょう。 階段下収納の高さ、幅は家ごとに様々です。収納スペースの高さ、幅と収納する物の大きさに合わせ、引き出すことができるように工夫することで、楽な姿勢で使用することができるようになりますよ。 また、入口側から頻度順に配置することもポイントです。奥の物を取り出しやすくするために、手前の物はカゴなどで持ち出しやすくしておくこともおすすめです。片付け後、入れたモノが迷子にならないよう、入れた物をラベリングしておくことも忘れずにやっておいてくださいね! 使い辛くて困っていらっしゃる方、是非お試しください。
【おまけ】衣装ケース前面のロゴマークを消すには?
今回紹介した衣装ケース。引き出し部分は無地ですが、購入時は黒字で印刷された大きな文字がありました。 これを消して、スッキリできる裏技をブログで紹介しています。縦置き、横置きを混ぜて使用しても向きの違いが気にならなくなり、おすすめですよ!