本記事の筆者「@ふくいんすたふ~ど」は、Instagramフォロワー5万人のグルメアカウントで、様々な福岡エリアのグルメ情報を配信してきました。今回は、2回目の緊急事態宣言中にスタートした、地元飲食店をデパ地下が応援するという全国初の新しい取り組み、ご馳走づくしの「豪華テイクアウト弁当」にスポットを当てご紹介していきます。
飲食店にいけなくても、福岡グルメが大丸福岡天神店のデパ地下「ゴチデパ」で楽しめる!
福岡が2回目の緊急事態宣言に入った頃、この取り組みは始まりました。 福岡市中央区天神・大丸福岡天神店さんが“福岡の飲食店を応援したい!”とデパ地下(B2食品売場)にオープンしたのが、「ゴチデパ」というコーナーです。 ゴチデパの名の通り、「地元飲食店のご馳走をデパ地下で味わってほしい」をコンセプトに、常時20店ほどの福岡の有名レストランの味が弁当に凝縮され、気軽にテイクアウトできるという取り組みです。 もつ鍋、ぬかみそだき、餃子など福岡名物もあり、地元の人はもちろん、出張中のサラリーマンや観光客の方も、飲食店に行けなくとも豪華テイクアウト弁当で、福岡グルメを楽しめるのです。
この取り組みの面白いところが、一つのデパ地下の売り場に、地元飲食店の弁当が集まっているというところだと思います。しかも常設で。他県のデパ地下でも実例のない売り場になっています。 飲食店のはしごも難しくなってきている昨今、福岡グルメをこよなく愛する筆者にとっては、嬉しいかぎり。3個ぐらい購入して3店舗はしごした気分を味わいたいです (笑)。行ってみたかったお店やお気に入りのお店の料理を目の前で選ぶ楽しさも醍醐味ではないでしょうか。 さぁ、福岡の有名レストランと大丸福岡天神店さんのコラボで実現した、豪華テイクアウト弁当とはどんな内容?筆者@いんすたふ~どがおすすめの10選をご紹介します。 ※店頭に並ぶお弁当のラインナップは、日によって異なります。
1. おせちではないです弁当です! 16品が詰まった、西中洲「博多 十和蔵 (とわくら)」
「えっ、これ弁当ですか?」と一瞬思ってしまうほど豪華ですね。こちらは、福岡市中央区・西中洲にある古民家の日本料理店「博多 十和蔵 (とわくら)」さんのテイクアウト弁当です。大人の隠れ家的存在の有名和食店ですね。 こちらのテイクアウト弁当は、今回の大丸福岡天神店さんとのコラボ用で開発された限定品だそうです。「これを食べれば十和蔵の料理の魅力がすべて体感できるように」と、店舗で人気のメニューを少しずつ16品すべてを詰め込んだ豪華な弁当です。
内容は… 梅じゃこ山椒ご飯、牛ステーキ丼、えのき明太子ご飯、とり天、明太子の天ぷら、ミニトマト、きぬさや、サニーレタス、紅ずわい蟹の湯葉包み、煮しいたけの天ぷら、手羽中の唐揚げ、レモン、パプリカ、ポテトサラダ、出汁巻き、焼鮭、とりみそ、ブロッコリー、ナポリタン、カニクリームコロッケ、カンパチの南蛮、ほうれん草の胡麻酢和え、味付けいくら、煮物 (かぼちゃ、人参、いんげん、こんにゃく、里芋、つみれ)と、福岡をはじめ九州グルメが盛りだくさん! これは、おせちではありません、テイクアウト弁当なのです。 【ふくいんすたふ~ど的、十和蔵弁当の楽しみ方】 「おせちではありません」といいつつ、まずは、全種類少しずついただきます(おせちのように)。そして、自分のお気に入りの料理から一枠ずつ制覇。豪華ランチもいいですが、私は、夕食のご馳走としていただきました。これで1,620円は、コストパフォーマンス高すぎでした。
2. お店の大人気メニューが弁当に!お重にみっちり敷き詰められた肉重「焼肉 参星(みつぼし)」
こちらは、福岡市中央区・天神の天神ビルB1Fにある「焼肉 参星(みつぼし)」さんのテイクアウト弁当です。国内外を問わず、行列ができる店として有名です。代表メニューの牛カルビステーキ重は、こぼれんばかりの美味しいお肉と映える見た目が人気の理由です。 その人気メニューが、テイクアウト弁当となって、大丸福岡天神店さんに登場しています。老若男女問わずこちらも人気の弁当となっているようです。
牛カルビステーキ重 1,350円(税込) お店のコンセプトである、「牛肉」×「薬味」は、こちらの弁当にも反映されており、料理長が目利きしたお肉に特製の醤油タレがかかっています。 【ふくいんすたふ~ど的、参星弁当の楽しみ方】 まずは、1・2枚のお肉をそのままいただきました。その後、お店のコンセプトである「薬味」、特製醤油タレと絡めていただきます。お肉とタレとご飯が相まって、さらに味に深みが増し、一度で二度美味しいですよ。
3. 有名フレンチで修業した料理人が腕を振うビストロ弁当。中呉服町「洋食ビストロ むろ屋」
こちらは、福岡市博多区・中呉服町にある「洋食ビストロ むろ屋」さんのテイクアウト弁当です。オーナーシェフ室屋さんは、美食の街パリのリヨンにて修行。帰国後「こじま亭(現:フランス料理KOJIMA)に入社、料理長を務めた後、現在のむろ屋をオープンさせました。 一品一品、手間をかけた本場フレンチを気軽に楽しめるお店として知られています。今回のテイクアウト弁当もオーナーシェフ室屋さんの「洋食を気軽に楽しんでほしい」という気持ちが反映された仕上がりになっています。
内容は… 鴨ロース、国産ハンバーグ、野菜の煮物、フライ物2品、スパニッシュオムレツ、漬物、サラダ、パウンドケーキ、とテイクアウト弁当なのに、フルコースのような内容です! 【ふくいんすたふ~ど的、むろ屋弁当の楽しみ方】 むろ屋さんの弁当は、フレンチのフルコースのような豪華内容なので、前菜・サラダ~メインの鴨ロースとハンバーグ~デザートみたいな順で食べて、おウチで一人フレンチフルコース気分を満喫しました。こちらもこれで1,580円はコストパフォーマンス高すぎです。
4. タイ料理グリーンカレーとガパオがセットで豪華!大名「ガムランディー」
こちらは、福岡市中央区・大名にあるタイ屋台居酒屋「ガムランディー」さん。タイ国政府公認のレストランとして、福岡のタイ料理文化をけん引してきた有名店です。店内ではタイ人スタッフの陽気な接客が人気でとても温かい雰囲気のお店です。 テイクアウト弁当では、店舗で大人気を誇る2大巨頭が同時に味わえる内容になっています。これは、私のようなタイ料理ファンには嬉しいかぎりです。
内容は… ヤム・ウンセン (春雨とシーフードのサラダ)、グリーンガレー、ガパオ、ライスと、具だくさんでタイ料理好きにはたまらない内容です! 【ふくいんすたふ~ど的、ガムランディー弁当の楽しみ方】 まずポイントは、2大巨頭をかけるライスの分量を間違わないように。今回は、ガパオと一緒に食べる目玉焼きにも、グリーンカレーを掛けたりと、普段お店ではできない食べ方もできて、なんだか大満足でした♪
5. 上海ミシュランでビブグルマンを獲得した店、大名「大壺秋 (ダーフーシュー)」
こちらは、福岡市中央区・大名にある「大壺秋 (ダーフーシュー)」さん。「上海ミシュランの味を日本で」をコンセプトに展開されています。最大の人気メニューは、上海ミシュランでビブグルマン(※)を獲得した「大壺春 (ダーフーシュン)」というレストラン監修の、焼き小籠包です。大名で行列ができていますよね!あのお店です。 ※「ビブグルマン」…客単価5,000円以下のミシュラン店を称します テイクアウト弁当は、人気メニューの焼き小籠包のほか、揚げ春巻きとチンジャオロースも入って、本場上海を楽しめる仕上がりになっています。
焼き小籠包は、もちもち生地!アツアツの肉汁!ひとつ口にするともう一つあと一つ欲しくなる逸品です。もっと食べたい方は、「電子レンジでチン」でいただける焼き小籠包だけの販売もされています。 【ふくいんすたふ~ど的、大壺秋弁当の楽しみ方】 食べる前に、弁当を電子レンジかけることを絶対におススメします!そうすることで、焼きたてのような溢れる肉汁を味わうことができました♪さらに、私はお店でいただくように、ラー油をつけていただきました。
6. 博多駅で国内外の観光客が行列をなす鰻店、博多駅東「藤う那(ふじうな)」
こちらは、福岡市博多区・博多駅東にある「博多うなぎ屋 藤う那(ふじうな)」さん。看板メニューは、信州うなぎの町の有名店で修行を積み、伝統の技を受け継ぐ店主が、目利きから焼きまでを真剣に丁寧に仕上げたうな重。国内外の人たちで、行列をなす博多で人気のうなぎ処です。 テイクアウト弁当のうなぎ重は、うな重とせいろ蒸しを掛け合わせたような見た目で、大振りの九州産うなぎの存在感は半端ないです!
焼きは博多風の「地焼き」。串を打ったうなぎは、丸々1尾を蒸さずにそのまま、強火の遠火でじっくりと焼き、「こなし (※)」を入れることにより、皮目はパリッと、身はふんわりとしています。う巻きと漬物付。 ※こなし…鰻を焼きながら、もみ、たたくなどをして美味しさを引き出す独自の焼き法 【ふくいんすたふ~ど的、藤う那弁当の楽しみ方】 最初の一口は、そのままうなぎとご飯を一緒にいただきます。本来のうなぎの美味しさを味わった後は、備え付けのタレをたっぷりかけていただきます。さらに、錦糸卵とご飯、そしてうなぎの香ばしさが相まって、これぞうなぎ重を楽しめました。
7. 日本料理の職人が作る海鮮丼がそのまま弁当に! 大名「しゃぶ禅」
こちらは、福岡市中央区・大名にある「しゃぶ禅」さん。しゃぶしゃぶとすき焼きをメインに日本料理が味わえる、福岡では老舗の料理店です。しゃぶ禅さんといえば、お肉料理ですが、今回のテイクアウト弁当は、海鮮ちらし弁当をご紹介します。(※売り場には、牛すき焼き弁当等もあります) なぜ、海鮮ちらし弁当を紹介するかというと、筆者の私がしゃぶ禅さんがお店で提供している「海鮮丼」の大ファンだからです。こぼれるくらい惜しげもなく具が乗った海鮮丼、テイクアウト弁当では、ご飯が酢飯になってちらし寿司として提供されています。
フタを締めるのが大変なくらい、常時5~6種類の具がこぼれるほど乗った豪華海鮮ちらし弁当。こちらも1,620円…コストパフォーマンス良すぎます。 【ふくいんすたふ~ど的、しゃぶ禅弁当の楽しみ方】 酢飯の味付けが美味しすぎるので、正直、備え付けの醤油はいらないのではないかと思ったくらいです。なので、半分はそのままいただき、半分は醤油をかけて、味変を楽しませていただきました!
8. 毎日でも食べたいマクロビオテック弁当で女子に大人気! 博多リバレイン「エヴァダイニング」
こちらは、福岡市博多区・下川端の博多リバレイン本店を中心に市内に数店舗展開する「エヴァダイニング」さん。季節の野菜をふんだんに使ったマクロビオティック(※)の食事法を基本に独自にアレンジしたマクロビメニューが福岡女子たちを虜にしている人気店です。 ※マクロビオティック…玄米を主食にし、旬の野菜を中心にとること 特に、マクロビスイーツは、評判がよく、今回のテイクアウト弁当にも入っています。季節の野菜を使用しているだけあって、彩り豊かな弁当も女子人気のポイントのようです。
添加物を控えて、本醸造の調味料に加え甘酒や塩麹などをふんだんに使った弁当は、毎日ランチとして買いに来られるオフィス女子もいるのだとか。 【ふくいんすたふ~ど的、エヴァダイニング弁当の楽しみ方】 こちらの弁当の特徴は、野菜をふんだんに使っているので、温めすぎなくてもOKなところ。わたしは、常温でいただきました。常温でも十分美味しくいただけました。3種の玄米ご飯は、体に良さそうです!
9. 注文殺到!すし職人が作る袋いなりと太巻きのセット、渡辺通り「花絵巻(はなえまき)」
こちらは、福岡市中央区・渡辺通りにある「鮨・割烹 花絵巻 (はなえまき)」さん。福岡ではなかなか口にすることができない大間のマグロや唐津の赤ウニなど、その時季でしか味わえない旬な魚を厳選して、お寿司や割烹料理として提供しています。 今回のテイクアウト弁当では、袋いなりと太巻きが一緒になった助六を出品しています。福岡の老舗寿司店の助六とあって、売り切れ必須の弁当のようです。
袋いなりを食べてびっくり、フワフワのお揚げをまるまる一枚贅沢に使われていて、ジューシーすぎるいなりです。 【ふくいんすたふ~ど的、花絵巻弁当の楽しみ方】 あげが肉厚でジューシーなため、噛みしめるとじゅわ~っとお出汁がでてきます。他のいなりと同じように一口でいこうとすると、出汁が溢れ出てしまうので、ちょっとずつ噛みしめていただきました。こんな美味しいいなりは初めてでした!
10. 特大スイーツがたまらない! 映えフルーツサンド、大名「博多果実Acane(あかね)」
こちらは、福岡市中央区・大名にある「博多果実 Acane (あかね)」さん。贅沢に果物を使ったフルーツサンドが話題のお店です。ゴロゴロとした大きな果実がそのままサンドされたフルーツサンドは、果汁たっぷりジューシー、写真映えもするので女性客に人気のお店となっています。 売り場では、ランチとしてはもちろん、ご飯後のデザートとして、お土産としても喜ばれるようで、3つをセットで購入する方が多数のようです。
クリームもたっぷり!いちごは、大きな博多あまおうを使用、そしてこのボリューム感で、ワンコインは、リーズナブルすぎるフルーツサンドです。 【ふくいんすたふ~ど的、Acaneの楽しみ方】 ふわふわなパンにはさまれているため、口に入れると優しく崩れていきます。包丁で切って食べるか?迷いましたが、そのまま大きな口を開けていただいて正解でした (笑)。
—- いかがでしたでしょうか。 飲食店の料理人が腕を振う弁当だけあって豪華ですね。さらに内容が、お値段以上というところが、福岡グルメらしいです。 デパ地下グルメということもあり年齢層や客層も幅広く、老若男女の方々が購入する人気コーナーになっています。 始まりは大丸福岡天神店さんの“飲食店を応援したい”ということがきっかけだったかもしれませんが、飲食の在り方が新様式になってきた昨今、この取り組みはスタンダードになりそうですね。 またまだ、福岡グルメのテイクアウトは、たくさんあります。出張や観光前に要チェックして、新しい福岡グルメの楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。 文=ふくいんすたふ~ど
※この情報は、2021年3月16日現在のものです。 【大丸福岡天神店 地下2階「ゴチデパ」】 TEL: 092-712-8181(代) 住: 福岡市中央区天神1-4-1