福岡市から飛行機であっという間の約35分! 日本で3番目に大きな離島、長崎県の対馬へファンファン福岡が出掛けてきました。韓国までわずか約50㎞という近さで、国境の島ならではの独自の歴史や文化が育まれた地。島の約9割を締める山地の各地には原生林が残り、日本ではここでしか見られない大陸系生物や固有種が生きる自然の宝庫でもあります。4月30日(土)には待望の「対馬博物館」が開館するとあって、注目の春の旅行地なのです。
中編ではおすすめ体験や土産ショップついて紹介します。
<自然体感>島の自然環境に配慮した、かわいいお土産
かつては大陸や日本列島と陸続きだったのが、その後孤島になったとされる対馬。そのため独自の生態系が育まれ、ここだけに見られる生き物が生息しています。絶滅危惧種であり国の天然記念物のツシマヤマネコもその一つです。
「サステナブルショップMIT」の店内には、このツシマヤマネコをはじめ対馬の生き物をテーマにしたグッズなどが並びます。物販担当の有川ゆうさんは「持続可能な社会の実現に貢献でき、島の環境に思いを寄せた商品を企画し、提供しています」と話します。
島の米どころ・佐護地区で減農薬栽培された米、島内の作家による木工作品も人気。売り上げの一部は対馬の野生動物の保護や自然環境保全に役立てられています。
「消しゴムはんこ工作体験」は公式サイトで確認して予約を。
ショップは空港から車で約1時間半。グッズの一部は、観光情報館「ふれあい処つしま」(厳原町)や対馬空港売店(美津島町)でも販売中です。
■サステナブルショップ MIT
<営業時間>9:00~18:00、不定休
住所:対馬市上県町佐須奈甲562-24
電話:0920-84-2366
https://www.mit-tsushima.com/
<自然体感>“獣財”のレザーを使ったクラフト体験&お土産
古い商店を改装した落ち着く雰囲気の店内に並ぶ、アクセサリーや財布などのかわいいレザークラフト製品。
これらは島内の畑や山、野生生物の環境を守るために捕獲されたイノシシやシカの革が使われていて「獣害ではなく獣財ととらえ、有益な循環をつくり出したいと考えています」とハンターの資格を持つdaidai代表理事の齊藤ももこさんは話します。店内ではほかに、ジビエ肉(冷凍)やスパイスも販売しています。
レザー製品製造と講座を受け持つ西山あゆみさんは「シカ革は柔らかく手触りがよく、イノシシ革は通気性が高く丈夫です。色のバリエーションが豊富ですよ」と説明します。
レザークラフト体験は30分程度で完成するアイテムもあるといいます。「ネームホルダー」作りにトライしてみました。
対馬の自然環境に思いをはせながらの記念の品づくり。ただ観光するのとはちょっと違う、貴重な思い出の時間になりました。
旅のちょっとした余裕の時間に、遊びにいく気分でのぞいてみては?
■daidai
<レザークラフト体験>ブレスレット、ヘアゴム、ピアス各800円、キーホルダー1,500円、名刺入れ5,000円ほか ※要予約。詳しいメニューは下記サイトで確認を
<営業時間>火・木・金曜の10:00~15:00 ※変動があるため来店希望はメールで問い合わせを
住所:対馬市厳原町今屋敷731
連絡先:info@daidai.or.jp
http://www.daidai.or.jp/