福岡市南区を中心に展開されている斎場「飛鳥会館」。
1982年創立以来、「故人の尊厳を大切にし、残された家族に寄り添う」姿勢で地域に寄り添ってきたそうです。今回は、飛鳥の角野隆一常務にお話を伺いました。
御社の事業に関してお聞かせください
飛鳥は福岡市南区を中心に斎場の運営を行っています。
現在「飛鳥会館本社」「南斎場」「中尾斎場」「博多南斎場」「井尻斎場」の5つの施設があり、料金プランも大人数収容のプランから少人数の家族葬プランまでさまざま。故人とご遺族で過ごす最後のひとときを心安らぐ時間の中で過ごせるようサポートしております。
当斎場ではお迎えから司会までを全て同一担当者で進行しています。というのも、故人のために営む葬儀は一度きりでやり直しは一切できません。納得感のある葬儀を実現するために、担当者とご遺族との関係性を大事にしながら1つ1つの進行をしていきたいという思いがあるからです。「飛鳥会館でやって良かった」と思っていただけるようなサービスの提供ができるよう努めています。
角野常務自身のご経歴についてお聞かせください
私が初めて弊社と関わりを持ったには大学生の頃です。当時はまだ平田葬祭という屋号で葬祭業の初頭の時代でした。
飛鳥の創業者古賀卓が平田造花店から「有限会社 平田葬祭」へと事業転換を行ない悪戦苦闘の時代、古賀卓は片時も座らず率先して仕事をしていました。誰かに自分と同等の仕事を求めることなく業務をこなすのです。その姿に、19歳の私には猛烈な刺激を受けました。
古賀卓の出会いは私の人生のターニングポイントでした。その後、大学を卒業した私は、印刷会社へと就職したり、広告会社を立ち上げたりと、平田葬祭から離れて過ごしていました。その間の平田葬祭は、斎場を建築して新たな事業転換期を迎え第一フェーズを歩んでいました。そして、26歳の終わり頃、再度ご縁があって「株式会社 平田」へ参画する運びになりました。参画後は、葬儀進行、新規営業活動を行ない、その後、「株式会社 平田」より「株式会社 飛鳥」へと社名変更し、一層の革新をとげ、現在常務取締役を務めております。
運営にあたり大切にしていることを教えてください
人との関わり合いを大切にしています。
葬儀社とご遺族が関わる時間というのは、故人が亡くなってからの数日間です。その中でどうやって関わる方々に信頼いただける存在になるのかを、自分自身へ問いかけて行動するよう心がけてきました。信頼という定義を具体的に表現するならば、私に対する呼び方が良い例です。初めは「葬儀屋さん」と呼ばれることが多いのですが、信頼を得られれば得られるほど、呼び方が「角野さん」へと変わってくるのです。こうなると自分の仕事を認められたような気持ちにもなるし、やりがいを感じることができます。いい関係が作れたら、別の機会に「角野さんへお願いしたい」と繋げられます。
また、「人との関わり合いの大切さ」は葬儀だけにとどまりません。この心がけは営業活動にも繋がりました。葬儀の営業は、病院からの紹介というケースが非常に多いのです。そのため、事業拡大のために病院への営業活動にも注力していました。私の場合は、私自身がお客様に「葬儀屋」から「葬儀屋の角野」として認識いただけたことを誇らしく思っていたので、対人での関係性に着目した営業活動を大事にしています。
「ひとりの人間」として関係構築することを大切に、看護師の方々と会食をしたり、差し入れをしたり、自分の生活リズムを変えながら営業をしていました。この営業方法も、最初は社内でも賛否両論がありましたが、徐々に看護師を経由した紹介件数が増えて実績とつながっていったのです。ご遺族の方々に充足感のある時間を提供することにも、営業活動を行うにも「人との付き合い」が土台になり次へとつながると感じています。
葬儀業界の現状と今後の見通しをお聞かせください
長い間葬儀業界を見てきましたが、葬儀形態は大きく変化しています。最近では「家族葬」という言葉をよく耳にするかと思いますが、この定義だけでも数年前とは少々様相が異なります。「家族葬」という言葉に対し、「一般葬」は家族以外の方も参列します。となると、「家族葬」であれば家族だけが参列する式で少人数のように連想されるはずです。しかし、血縁者が多い場合、どこまでの血縁者が参列すべきかという基準が曖昧で大人数になる場合もあるのです。
コロナ禍になって以来、遠縁の親戚は参列しないという形がスタンダードになりつつあり、近親者で行う少人数規模の「家族葬」が定着してきています。そもそも飛鳥が創業した当初は斎場で葬儀を行うこと自体が少数派で、自宅葬が主
流でした。しかし時代の流れとともに斎場開催が主流になり、今度は一棟貸切型の斎場が出てくるなど、当時の少数派もいつかは多数派となってスタンダードになっています。
今後の葬儀業界としては、よりコンパクトな時代がくると思っています。現在は大きな土地と駐車スペースがないと、なかなか葬儀場をつくることはできません。コンパクトな建物をもち、狭いエリア内に斎場ができる。コロナ禍という世の流れも相まって、そういう時代は少なからず近づいてきているのではないかと思います。
その点を踏まえると、会社としてもあらゆる方向へと切り替えができるようにしていきたいですね。ハード面の切り替えは思っているよりも簡単ですが、ソフト面の切り替えは難しいものです。従業員の教育は必須で、いかなる状況であっても柔軟な対応ができる人材の育成に注力していきたいと思っています。
コロナに関する独自の対策があればお聞かせください
飛鳥会館では以下の新型コロナウイルスに対する感染対策を行っています。
・葬儀場への抗菌・抗ウイルス施工
・参列者への検温/マスク着用/アルコール除菌
・スタッフへの検温/マスク着用/アルコール除菌/手洗い義務
・ソーシャルディスタンスを配慮した座席感覚
・告別式の時間帯変更
・会場のアルコール除菌
・会場内の換気
新型コロナウイルス感染症の流行が始まったころ、葬儀社が感染源になったというニュースを拝見しました。葬儀を執り行うご遺族の方や参列される方々が少しでも安心して参列いただけるように、でき得るだけの感染症対策を実施しております。
本館全室に除菌抗菌・抗ウイルス効果のある錯体ナノコロイド施工を行っております。
この施工は大規模なイベント会場や公共施設・神社仏閣などでも施工されており、効果が実証されているものです。このようなご時世だからこそ、安心して納得感のある葬儀を執り行えるよう、スタッフ一同誠心誠意ご対応させていただきます。
ばりよかについて
「飛鳥会館」のホームページ制作を担当したのは、福岡の制作会社。
制作費0円が売りの、その名も「ばりよかホームページ」。昨今SNSの発達により、インターネット上におけるお客様の獲得
競争は激しさを増しています。ホームページは大きい企業やサービスが持つものだと考えられている方が多いですが、個人で事業をされる方こそ、お客様にサービスを知っていただくツールとして不可欠な時代となっています。手軽で高品質なホームページが持てると話題で、全国の個人事業主や中小企業から問い合わせが殺到しています。