第93回アカデミー賞®授賞式が4月25日（現地時間）米ロサンゼルスで開催され、大ヒット 上映中の『ノマドランド』が作品賞、監督賞（クロエ・ジャオ）、主演女優賞（フランシス・ マクドーマンド）を受賞しました。
クロエ・ジャオ監督が初のオスカー獲得！ 同賞に女性監督が輝くのは『ハート・ロッカー』以来11年ぶり2人目の快挙です。主演のフランシス・マクドーマンドは『スリー・ビルボード』以来、3度目の主演女優賞を受賞しました。 同作品は、反響を呼んだノンフィクション書籍「ノマド 漂流する高齢労働者たち」（ジェシカ・ブルーダー著／春秋社刊）2400円（税別）を原作に、新鋭ジャオ監督がメガホンをとりました。第77回ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞、第45回トロント国際映画祭でも最高賞の観客賞を受賞するなど高い評価を獲得し、第78回ゴールデングローブ賞でも作品賞や監督賞を受賞するなど、今年度の賞レースを席巻しています。
勤めていた企業の倒産により、⻑年住み慣れた企業城下町の住処を失った⼥性、ファーン。彼⼥の選択は、⼀台の⾞に亡き夫との思い出を詰め込んで、⾞上⽣活者、“現代のノマド（遊牧⺠）”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことでした。毎⽇を懸命に乗り越えながら、行く先々で出会うノマドたちとの⼼の交流とともに、誇りを持った彼⼥の⾃由な旅は続いていきます。
⼤きな反響を⽣んだ原作ノンフィクションをもとに、実在のノマドたちとともに新しい時代を⽣き抜く希望を、広⼤な⻄部の⾃然の中で発⾒するロードムービーです。
主人公のファーン役を演じるフランシス・マクドーマンドさんは作品賞の受賞スピーチで「近い将来、知っている仲間を連れて、映画館に行ってください。暗がりのなか、隣に誰かがいる場所で、今夜ここで紹介された素晴らしい作品を是非映画館で観てください。」と話しました。 また、クロエ・ジャオ監督は「大変な時にどのように前進するか」は、子どものころに中国で父親と取り組んだゲームで学んだと明かし、「生まれつき人は善なるものだと、心から信じたい。世界中のどこにいる人にも善があることを信じている。この賞を、信じる人たち、勇気がある人、善を守っている人たちに捧げたい」とメッセージを送りました。 日本でも絶賛のコメントが寄せられている『ノマドランド』。みなさんも映画館で鑑賞してみてはいかがでしょうか。
『ノマドランド』
現在公開中（4月27日時点） ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、T・ジョイ博多、中洲大洋ほか全国公開 配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン © 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
