現在、0歳の男の子を育てている30代主婦です。なにかと自分の家族を贔屓(ひいき)する旦那には、以前から不満を募らせていました。そんな旦那の考えは、父の日のプレゼントを決めるときにも。今回は父の日をきっかけに、私たち夫婦が大喧嘩したときのお話です。
もうすぐ父の日
父の日を目前にしたある日の事。私は高校生の頃から、父の日にプレゼントを渡したことはありませんでした。母の日には母の好きなスイーツやお花を送るのですが、父の日は気恥ずかしい気持ちと何を渡せば喜ぶかわからないという理由から、いつも避けてしまっていたのです。
そんな私も結婚して、改めて感謝の気持ちを伝えるために父の日に何か贈りたい、と思うようになりました。そこで、義父へ贈るプレゼントと合わせるためにも旦那へ相談することに。
「父の日だけど、何を贈ろうかな?」
「俺の父さんには、コーヒーメーカーを渡そうと思ってるよ。だいたい一万円くらい」 い、一万円!? その値段の高さに驚きました。
そこまで奮発するの? と、正直思ってしまいました。いや、でも私が相場を知らないだけで、普通はそれくらいの金額を贈るのかも…。これまで父の日にちゃんとプレゼントを贈ったことがない私にとって、一万円という金額が世間的にズレているのかわからなかったのです。
しかし結婚式を挙げたばかりの私たちにとって、一万円は大金です。正直とても迷いましたが、義両親からは結婚祝いや引っ越し祝いもいただき、これまでたくさんのサポートをしてもらっています。渋々了承することにしました。
「じゃあ、お義父さんにはコーヒーメーカーね。私のお父さんにも、だいたい同じ値段のプレゼントを探しておくね」私がそう言うと
「別に無理にあわせなくていいじゃん。お父さんお酒好きだし、おつまみセットとかでよくない?」旦那が指差したのは、あたりめやナッツが袋詰めになっている「三千円のギフトセット」でした。
旦那の自己中な発言に、大喧嘩!
思い返せば、これまでも旦那の実家贔屓はありました。結婚顔合わせの日時や場所は義両親の希望が前提だったり、会社から沢山の果物をもらったら義実家へ配送しても私の実家へは送ろうとしないなど…。
お義父さんには一万円のコーヒーメーカーで、私の父には三千円のおつまみセット。露骨すぎる金額の差にア然。また、旦那のさも当然かと言うような物言いにふつふつと怒りが込み上げてきました。
「おかしいでしょ。父の日のプレゼントになんでそんな差を出すの?」
「たまたまだろ。コーヒーメーカーは父さんは前から欲しがってたものだし」
「じゃあ、私のお父さんにも同じ金額のプレゼントにするよ」
「別に無理に合わせる必要ないだろ」
「一万円と三千円って全然違うよ? 逆だったら嫌でしょ!?」言い争いはどんどんヒートアップ。なかなか折り合いが付かず、気が付けば1時間ほど経っていたかと思います。最終的に、お互いの父親に五千円のプレゼントを渡すことに落ち着きました。
これまでの態度にも言及
この父の日の件をきっかけに、これまでも義実家贔屓の発言や態度に私が嫌な気持ちを受けていたことを伝えました。旦那は全く自覚がなかったようで、私が傷ついてきていたことに心底驚いていました。
「今まで気が付かなくてごめん」旦那から謝ってはもらいましたが、恐らく本質的にある考え方は変わらないでしょう。
これからお互いの家族と関わるイベントの度に、旦那の偏った価値観に頭を悩まされるのだと思うと、この先が思いやられます… 。
(ファンファン福岡公式ライター / kinkuma@)