子どもが小学生になると、毎月決まった額のお小遣いを自動的に渡している人も多いのでは。でも、ただ単にお金を渡すだけではもったいない! 楽しく金銭感覚を養いながら、子どものやる気もグンとアップする「お小遣いのあげ方」をご紹介します。
「もらえるのが当たり前」はNG!?
小学生のお小遣いでよくあるパターンといえば、「低学年のうちは〇円、高学年になれば〇円にアップ!」などがありますよね。 実は私の娘も、小学校低学年までは「今は〇年生だから、毎月〇円ね」という風に、自動的にお小遣いを渡していました。
しかし、次第に娘は「お金は無条件で貰えるもの」という感覚になり、月初めになると
「ママ、早く今月のお小遣いちょうだい!」と催促をするようになったのです。
もちろん、お金への有難みもなくすぐに全額使ってしまう始末…。そこでひらめいたのが、「お小遣いのあげ方の工夫」です。 無条件で毎月定額のお小遣いを渡すのではなく、
「どうせなら楽しくお金を稼いでほしい!」
「頑張り次第で昇給もアリ!」そんな楽しめるお小遣い制度を、わが家では2つ取り入れてみました。
報酬制でやる気アップ!
毎月定額を渡すよりも、断然オススメなのは「報酬制」。
お手伝いの内容と報酬金額を書いた「お手伝い表」を親子一緒に作ることで、驚くほど子どもが率先してお手伝いをこなしてくれます。
これは「働いてお金を得る」という疑似体験をしているので、子どもの中で「頑張って稼いだお金!」という達成感・満足感が得られるのだと思います。
さらに、子どもにとっても「頑張り次第で定額以上のお金を稼ぐことができる!」というのが魅力的なんだそう。もちろんお手伝いは親も助かるので、お互い一石二鳥。
ただし、わが家ではあくまでも「親のお手伝い」のみに報酬を与えています。たとえば、ゴミ出しやトイレ掃除、洗濯ものを干すなど。
靴を揃えたり自分の食べたものを片付けたり、子どもでもマナーとして日々するべきことはお手伝いとみなしていません。
急な入用はプレゼン方式で
子どもでも「〇〇がどうしても欲しい!」など、急きょお金が必要な時があります。親としては「お小遣いを前借りする?」と言いたくなりますよね。
以前わが子が前借りをしたのですが、借りたときは良いものの返す時がどうしても面倒くさそうな(嫌々お手伝いを取り組んでいる)様子が見られたので、あまりオススメしません。
そんな時は、報酬制に加えて「プレゼン方式」を取り入れています。
「お金がいる理由は?」
「いくら必要なのか?」
「そのために何をするのか?(追加のお手伝いやテストで〇点とる! など)」を明確にした上で、子どもから親にプレゼンをする… という方式です。
晴れてプレゼンが成功すると、子どもは目標達成に向けて頑張りモードに突入! ここまで頑張ってくれると、親としてもお金を渡すことの価値が見いだせるようになります。
プレゼン方式のように、「欲しいものがあればその分プラスで稼ぐ!」をルールにすると、きっとお子さんのやる気も俄然アップするはずです。
お小遣いのあげ方を工夫してからは、楽しんでお手伝いをしてくれるだけでなく「頑張って稼いだお金だから大切に使う!」という言葉も聞けるようになったので、娘の金銭感覚に大きな変化があったのだと思います。
すでにお小遣いを渡している方も、これからお小遣いを渡す予定の方も、お子さんと一緒に「楽しく金銭感覚を育むお小遣い制度」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)