日本全国で罹患者が3万人を超えると推定されている脊髄小脳変形症。脳の疾患の一つで、歩行といった日常生活において障害を抱えています。 そのような病気を持つ人に向け、生活しやすい住宅を専門で手がける企業が、山口県にある中原興業です。 脊髄小脳変形症専門の住宅とは何か、また今後の展望を取材しました。 家作りという面から困っている人々を助ける仕事をご紹介します。
脊髄小脳変形症とは?
脊髄症の変形症とは小脳を中心とした神経の変性によって生じる疾患を総称して脊髄小脳変性症(Spinocerebellar degeneration)と呼びます。脊髄小脳変形症の中には小脳以外にも大脳、脳幹、脊髄、末梢神経に変性がおよぶ場合があり、様々な症状がみられます。少数ですが、小脳の障害よりも下肢の痙性(つっぱりにより歩行困難になる)が強い痙性対麻痺もSCDに含まれます。 症状は箸を使う、字を書くなどの細かい動きがしにくい、歩行時にふらついてしまう、呂律が回らず言葉が滑らかに出ない、などがあります。 現在日本には3万人以上の脊髄小脳変形症を患う方がいるとされています。
始まりは一人のお客様からの依頼
脊髄小脳変形症のお子さんを持つ方からの住宅のご依頼がきっかけだったといいます。 病気を持つ子どもが暮らしやすい住宅を検討していたところ、中原興業を訪ねられたそうです。 そのお客様の住宅作りを担当したことをきっかけにこの病気について調べたところ、脊髄小脳変形症患者のための専門的な住宅会社が他にはなかったことを知ったといいます。困っている人が他にもたくさんいるのではないかと考え、本格的に事業として立ち上げたという背景があります。
脊髄小脳変形症の専門住宅とは?
脊髄小脳変形症は歩行時のふらつきや、手の震え、呂律が回らない等を症状とする神経の病気のため、 起立や歩行の際にふらついて転倒してしまうことがあります。そのため廊下・お風呂・トイレなど、日常生活で頻繁に移動する場所には、手すりなどを設置することで、転倒のリスクを少なくすることが大事になります。 このように、手すりや柔らかい床の設置などを施した住宅を脊髄小脳変形症専門住宅といいます。
中原興業の強み
中原興業では始めから各仕様を規格化することで、費用を抑えることができています。 通常、手すりの設置などをオーダーメイドや注文受託として対応する場合、大きく費用がかかるとされています。 一人でも多くの困っている人にサービスを届けられるよう、コストを抑える工夫がされているのです。
実際のお客様の声
以下、実際に専門住宅に住んでいるお客様の声です。 “以前のアパートではお風呂やトイレは狭く、思うように介助してあげられませんでした。今は十分なスペースがあるので、私も子供もゆったりと服の着脱ができます。また床がフラットで柔らかいので、歩く練習もできています。一般的なフローリングでは怖くてできなかったので、とてもうれしく思います。 今は使用していませんが、呼吸補助器具の収納スペースがあるのも安心です。この病気は症状に個人差があるので、わが子もいつ呼吸補助器具が必要になるかわかりません。この家に住んでいれば「この子の病気がどのように進行しても対応できる」と確信を持って言えます。”
今後の展望について
中原興業は、さらに多くの困っている方を助けるべく、フランチャイズ展開により全国に広げていく予定。さらなる展開のため、より一層ノウハウをパッケージ化して、安く簡単に専門受託を作れる仕組みを検討しているそうです。 また、手すり・やわらかな床といった仕様は、高齢者の方にもおすすめなので、そのような方々に対して展開することも視野に入れているといいます。
ホームページを作ろうと思ったきっかけは?
情報収集の際にホームページは必ずみられるので必要だと感じ、ホームページを作成されたそうです。 全国の困っている方々に中原興業のサービスを展開するために、ホームページは必要不可欠だとされています。
ホームページ制作なら制作費0円の「ばりよかホームページ」
脊髄小脳変形症専門住宅のホームページ制作を担当したのは福岡の制作会社。制作費0円が売りの、その名も「ばりよかホームページ」。 手軽でハイクオリティーなホームページが持てると話題で、全国の個人事業主や中小企業から問い合わせが殺到しています。