マスクで口元が隠れる生活となり、この機会に矯正歯科治療に踏み出した人も少なくないとか。歯がきれいに並んでいることは、見た目の美しさだけでなく、口内の健康の面でも大切なのだそう。治療事情について探ってみました。
ファンファン福岡が、気になるポイントを探ってみた
「きれいな歯並び」とは”よくかめる、正しいかみ合わせ”であること。80歳で20本以上の歯が残っている人たちを調べてみると、前歯や奥歯がしっかりとかみ合い安定していたそうです。いつまでも健康で元気に生活するためには、かみ合わせは無視できない要因です。
歯の疾患の予防などQOL(生活の質)の向上につながります。治療をすると、性格がポジティブに向かう傾向があるとされています。歯の磨き残しは、虫歯、歯肉炎、歯周病のリスクがあり、歯の移動に伴い歯肉のすり減りや骨の減少が起こる可能性もあります。
一般的には、歯の表面に金属やレジン、セラミックの小さなブラケットをつけ、それに細いワイヤを通して歯を動かす固定式の装置を使います。プラスチック製の取りはずし式装置を使う方法やフェーシャルマスク、ヘッドギアなど口の外で使う装置もあります。 マウスピース型矯正装置は、目立たないなどのメリットはありますが、治療が患者の自己管理に委ねられているため予期しない結果が生じることがあるので注意を。
80万~120万円が目安です。不正咬合の治療は一部を除き、「自費診療」で健康保険が適用されません。治療費は地域や一人一人の症例の治療方針で異なるため、全国一律の定価がありません。納得いくまで説明を受ける、または別の歯科などにも行ってみることをおすすめします。
一般的な「マルチブラケット装置」を着ける期間は、平均2~3年です。20歳超の人なら3年前後かかることも。歯並びが整い装置をはずした後はリテーナーといわれる保定装置を平均1~3年着けて、動いた位置で歯を安定させます。
治療方針、予想期間や治療費、治療の限界などを患者や家族に説明し、同意の上で開始すること。治療中も進行状況や問題点が丁寧に説明されているかが大切です。 【出典:日本臨床矯正歯科医会】
実際どうなの? 体験者の声
コンプレックスだったすきっ歯を2年強かけて治療。歯を見せて写真に写れるようになりました。自然な笑顔は印象を変えます! (40代、女性、福岡市在住)
マスク生活をきっかけに気になっていた歯並びを矯正。ワイヤが不便で食事がつらい時もありますが、きれいな歯並びになってきている気がして鏡を見るのがうれしいです。(20代、女性、福岡市在住)