わが家の娘は普段は義母のことが大好きです。しかしただ1つ「洋服」に関して2人の好みが全く相容れません。事あるごとに娘の服の好みを否定してきた義母。ある日、自分好みの服を着てもらいたいがために義母がとんでもない暴走をしたのです。
娘のこだわりvs義母の好み
わが家の4歳の娘は好みがはっきりしています。特に服は、キャラクター・フリルNG。色も派手な色は好まず紺やグレーなど落ち着いた色で装飾の少ないものを選びます。一方義母のチョイスはキャラクターやフリル多めで色も派手なものばかり。
こだわり屋の娘は義母がプレゼントしてくれたその場で
「この服着好きじゃない!」と言ったことも。娘の拒絶に顔が引きつる義母を横目に、私はヒヤヒヤしながら
「そんなこと言わない!」と叱ったこともありました。
しかし義母は娘のこだわりを知ってもなお、
「そんな服カッコ悪い! こっちの方が可愛いよ!」と自分好みの服を買っては
「カッコ悪くない!」と娘と言い争いになる日々でした。
無理やり着替えさせようとする義母
ある日、義実家で義母が
「お芋だよ~」と娘の好物を持ってきました。娘が
「わぁい!」と手を伸ばしたとき、
「ばあちゃんの買った服着る子には食べさせてあげる」と言ったのです。
一瞬の間があり、娘は
「やぁだよ! お芋食べる!」と手を伸ばしますが、義母は
「じゃああげない」とお芋を冷蔵庫へ。正直、義母の幼稚なやり方に「そこまでするか?」と呆れてしまいました。
何度かのやり取りの後、ついに義母は
「はい、カッコ悪い服脱いで」と娘の服を脱がせ始めました。娘は
「やだ!」と暴れます。私も
「そこまでしなくても…!!」と言いますが私のことは無視。
「可愛い服着るんだからいいでしょ!」と力づくで押さえ、娘は
「変じゃない!」と大泣き。暴走する義母を止められず私がオロオロしていると
「なんだ!」と声がしました。2階から義父と夫が降りてきたのです。
自分勝手な理由に呆れ
その瞬間、娘が義母の手から逃げてきました。娘の服はぐちゃぐちゃです。義母はふーっと一息つき
「何でもない。さ、おやつにしましょ」と娘の涙など見えないかのように、キッチンへ戻りました。
さすがにスルー出来なかった私。
「あの! そこまでして着替えさせてたいのはどうしてですか?」と聞きました。義母は義父と夫の目を気にしているのかバツの悪そうな表情です。
「娘には娘のこだわりがあるんです」と付け足すと、義母は
「写真が撮りたいだけよ」とぽつり。
「お友達の孫と同じ服を買ったから着せて写真を送るって約束してて…」と説明する義母。義父と夫は
「え? そんなことで?」と開いた口がふさがらない様子。
「だったら、理由を言えば娘だって納得して着たかもしれないじゃないですか」と言うと
「そうだけど、すぐ着てくれなかったから」と口をとがらせていました。
結局、娘が落ち着いてから私が
「これを着て写真を撮りたいんだって」と説明し、娘も
「すぐ脱いでいいなら」としぶしぶ納得。義母チョイスの服を着てぶすっとした顔の写真を義母は満足そうにニコニコして何枚も撮っていました。それを見て私・義父・夫は、小さな子どもにまで自分を通そうとする義母に呆れ3人でため息をついていました。
娘の服に
「変だよ。カッコ悪い」と事あるごとに言っていた義母。その度に娘と言い合っていましたが、まさか今回のような強硬手段に出るとは思っておらず驚きました。自分を曲げない義母から、これからどう娘を守っていくか悩んでいる日々です。
(ファンファン福岡公式ライター/K)