スペシャルティコーヒー、無農薬栽培のコーヒー、手作りカレーが人気のカフェがあると聞いて「ホピ珈琲(コーヒー)」(福岡市南区)を訪ねました。
西鉄大橋駅から徒歩約8分。大橋駅前1号線沿いにある1軒のカフェ「ホピ珈琲」。街路樹が並ぶ歩道に面しています。 中に入ると厚い一枚板のカフェカウンターが。コーヒースタンドのようなカジュアルな雰囲気です。
同店では厳選したコーヒー豆でいれるコーヒーが自慢。丁寧なハンドドリップで、例えば「パカマラ」は93度、「モカ(エチオピア)」は90度など、それぞれの豆に合った最適な温度で提供されます。 「深入りでコクのある味が好き」「香りが良い1杯を」など好みを伝えると、店主の田中龍太郎さんが、ぴったりの一杯を教えてくれます。 「酸味があるものを」とお願いすると希少だという「パカマラ」をすすめられ、飲んでみました。軽い酸味と甘さで飲みやすい! すっきりとして透明感のある味わいでした。
ちなみにマグカップはアメリカンビンテージのファイヤーキング社製。淡いミルク色のマグにコーヒーの琥珀(こはく)色が映えます。添えられた小皿には薫製したカシューナッツが。田中さんは薫製が趣味だそうで、同ナッツは店内でも販売しています。スモーク風味のナッツは、コーヒーとの相性が抜群でした♪
豆はスペシャルティコーヒー(100g・770円~ 税込み)、無農薬栽培コーヒー(100g・700円~)、合わせて8~10種類が常時販売されています。中煎(い)り、中深いり、深いりがあるので好みで選びます。
コーヒー以外のドリンクも多く、ヨーグルト風味の「ラッシー」(400円~)は5種類。甘さ控えめの「いちごミルクラッシー」はフレッシュなイチゴの種のプチプチ食感が楽しく、女性に人気の一品だそうです。 沖縄産有機栽培モリンガの青汁「モリンガティ」(300円)は、ビタミン、ミネラル、抗酸化力のあるポリフェノールなどの栄養素が。体の内側からきれいになれそう!
人気のフードメニューは「カレー」で、トマトやチキンほか九州産の食材を主に使い、2日以上かけて丁寧に煮込んでいるそうです。和食にもヒントを得てレシピを考えたとか。まろやかで奥深い味わいです。「とがった味のカレーは出したくない。3歳から94歳の人までおいしいと言ってくれます」と田中さん。 フルーツなど隠し味は13種類も! 詳細を尋ねましたが教えてもらえませんでした。気になる…。 「カレー」は現在テークアウトのみですが、店内で提供される時はスパイスの瓶が添えられます。田中さんが選んだカイエンペッパー、マスタードシード、カルダモンなど7種を調合したスパイスです。「好みに合わせてどうぞ」とのこと。
フードメニュー全てに「屋我地島の塩」が使用されています。発酵バターを使った「あんこバターサンド」は、塩気と甘味のバランスがよい一品でした。
テークアウトでは、ドリンクを2杯注文すると燻製ナッツが入った小さな袋が1つ、カレー2皿を注文するとポテトサラダがサービスされます。
オリジナルの「オーガニック珈琲ドリップバッグ」(180円~)は、おしゃれなパッケージ入り。メッセージを書き入れられるタイプもあり手土産に喜ばれそうです。常時5種類がそろっています。
店の一角では田中さんが選んだ雑貨を販売しています。波佐見焼の「12面マグカップ」(1320円)、チーク材のカトラリー「コースター」(500円)など、暮らしに温かみを添えてくれるアイテムが並びます。
雑貨コーナーの棚やキャビネットは、田中さんの手作り。木工家具職人の元に通って教わった経験もあるとか。「木を彫ったり異素材と組み合わせたりしてつくるのが楽しい」と笑います。
有機スパイスブランド、シンプリーオーガニック社の製品はおしゃれな透明の容器入り。見た目やコスパが良く、キッチンに買いそろえたくなりました。
店名や店のロゴマークのインディアンモチーフについて聞きました。田中さんは「7代先の子どもたちのことを考えて、物事の選択を」というホピ族のメッセージに感銘を受け、店名にしたとか。話の中から ” 自然や環境に対して敬意を払い、食べるものに意識を向けたい ” という思いを強く感じました。
いたる所にオーナーのセンスが散りばめられた同店。しばらくイートインはできず、テークアウト販売のみ。通常営業が待ち遠しいですね。
ホピ珈琲 The Hopi Coffees
住所:福岡市南区塩原3-3-13朝日プラザ大橋1階 電話:092-555-6913 時間:10:00~20:00 (時短営業中) 日曜・祝日休 ※不定で休む場合あり ※自粛要請により休日や営業時間が変更される場合あり。詳しくは店舗サイト等で確認を