定年退職して家で食事をすることが多い私ですが、たまに外で食べると値上がりぶりに驚きます。10年くらい前は天神や博多駅周辺でも500円出せばカレーライスは普通に食べられたものですが、今は7、800円当たり前、ちょいとカツでものせようもんなら千円超えることもざらです。その分働く人の給料も上がれば良いんですが、なかなかそうはなってないです。
さて、そんな世知辛い折り、私久留仁譲二が自信を持ってお勧めしたい外食ランチがあります。
私の好きなエリア、博多駅前三丁目のビルの地下にあります、「日本料理 桐壺」さんの600円（税込）ランチです。
博多駅の博多駅口正面からまっすぐ伸びる「はかた駅前通り」をキャナルシティ方面に歩いて行くと、左側に桐壺はあります。実は桐壺は以前にもブログに書いたことがあります。夜の飲みも落ち着いたたたずまいで良いですが、昼ごはんに久しぶりにおじゃまして、その質の良さと600円という今どき珍しい値段に驚いてこれを書いてる次第です。
階段を下りる前、目に入ってきたのがこの日替わりメニューの黒板書きです。私の経験では、これをされているお店、だいたいハズレが少ないです。
最後の※印をご覧下さい。なんと、金曜日にはワンコインになるんです。
お昼はこのランチメニュー一本なので、注文後、たちどころに出てきました。
カツオのたたき、夜普通の居酒屋で頼んだらこれだけで600円は確実に超えます。きれいにそぎ切りして、盛りつけもていねい、上品です。新鮮でさわやかな酸味が元々あった食欲をさらに刺激します。
イサキの竜田揚げ、これは珍しいですね。高級魚のイサキは大体刺身か塩焼きですが、揚げてもサクッとしてイケますね。少しだけ甘味のあるしょうゆ味もごはんに合います。
サラダ、漬物、みそ汁も手抜きのない魂のこもった味つけです。ごはん、みそ汁をおろそかにしないお店は信用のおける職人さんの誠実な仕事がひしひしと感じられます。
あまりの感動に、料理一品一品の写真を撮るのを忘れてました。興味の湧かれた方は自分の舌で是非お確かめ下さい。
私が大げさなことを書いてるわけでないことがおわかりになるはずです。
きょうも、ごちそうさまでした。
お店の方には、ついつい「これ安過ぎですよ。7、800円もらったってお客さん怒りませんよ」と言っちゃいました。
でも、取り消します。みなさん大急ぎで600円握りしめてお昼の桐壺に駆けつけて下さい。私の言ったことをお店の大将が実行してしまわないうちに。
日本料理 桐壺
福岡市博多区博多駅前３－２７－２５ 第二岡部ビル地下1階
電話 ０９２（４８３）８１４０
