話題の謎の詩人「最果(さいはて)タヒ」さんと福岡市・天神のイムズがコラボレーションした夏のキャンペーン「IMS SUMMER(イムズサマー) 2020」が5月29日にスタートしました。8月30日(日)まで展開されます。
現代詩手帖賞の受賞をはじめ、中原中也賞や現代詩花椿賞などさまざまな賞を受賞している詩人・最果タヒさん。詩集の映画化や、“詩に泊まる”というアイデアを形にした「詩のホテル」を京都市で期間限定展開するなど、多岐にわたる活躍を見せています。
「作品に注目してほしい」と素顔を明かさずに活動する最果さんが、今キャンペーンのために書き下ろしたのが「真夏日の詩」。この1編から抜粋した言葉を、最果さんの詩集装丁を数多く手掛けるグラフィックデザイナー・佐々木俊さんが印象的に配置し、涼しげな透明感のあるオブジェをモチーフとして制作したビジュアルでキャンペーンがスタート。
「コロナ禍によってオンラインやSNSツールでのやり取りが増え、これまで以上に“言葉”を使い、考える機会が増えました。今だからこそ、幅広い層の人に楽しんでもらえると思います」とイムズ。
7月10日(金)~8月30日(日)には、地下2階のイムズプラザを中心に、館内各所で最果さんの“言葉”を堪能できるインスタレーション(空間全体を作品として体験させる現代芸術)の展示が予定されています。
8月8日(土)~9月27日(日)には、8階三菱地所アルティアムで展覧会「最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです」が開催されます。
最果さんが「サマーキャンペーンだけれど、未来に向けたキャンペーンだと思い詩を書いた」という「イムズの夏」。館全体で最果さんの世界を体感できます。足を運んでみては。
真夏日の詩 光が塗られたあとのアスファルトに、夏の代わりに私が立つ。私にはないものを、あなたはすべて持っていて、だからこそあなたの瞳には、私がいないといけないと思った。愛していると言うぐらいじゃ、儚さしか手に入らない。きれいを愛することより永遠をあげたい、あなたの記憶と未来をつないでいくことができるなら、それは、愛でなくてもいい。夏は、失われた夏ばかり、消えた影ばかり思い出しますね。あなたの代わりに、私が他のすべての季節として、未来へゆくあなたを、待っていようと思います。
IMS SUMMER 2020
期間:~8月30日(日) 場所:イムズ(福岡市中央区天神1-7-11)
イムズインスタレーション展示
期間:7月10日(金)~8月30日(日) 場所:イムズ地下2階イムズプラザ、館内各所 料金:無料 問い合わせ:イムズインフォメーション 電話:092-733-2001
最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです
期間:8月8日(土)~9月27日(日) 場所:イムズ8階 三菱地所アルティアム 料金:一般400(300)円、学生300(200)円、高校生以下無料 ※( )内前売り料金、再入場可 問い合わせ:三菱地所アルティアム 電話:092-733-2050