2020年6月21日(日)、夏至の日の夕方、日本全国で「部分日食」が起こります。日食とは、月が太陽の前を横切るため、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。福岡市科学館(福岡市中央区)では、安全に日食を見ることができる方法を紹介しています。
日食は、地球、月、太陽が一直線に並び、これを地球から見ると、太陽が月に隠され蝕(むしば)まれているように見えるので、「日蝕/日食」と呼ばれています。 今回、日本から見られるのは「部分日食」です。福岡での食の最大は17時9分で、太陽の52.4%が欠けた姿を見ることができます。 観察の際は注意が必要で「肉眼で直接見てはいけません。太陽からは強い光と熱が出ているので、目を傷めないよう、必ず日食グラスなどを使って安全に観察してください」と福岡市科学館。 今回を逃すと次に福岡で日食が見られるのは、10年後の2030年6月1日。貴重な天文ショー・日食。ぜひ道具を用意して観察してみてください。
観察するには?
太陽を直接目で見てはいけないのはもちろんですが、サングラスや黒い下敷きも使えません。目に有害な光線を通してしまいます。必ず、日食グラスや太陽メガネなどの専用のフィルターを使って観察してください。 日食グラスがない場合、「ピンホール」を利用する方法もあります。用意するのは、厚紙とピン(画鋲)、そして太陽の形を投映するための白い紙です。厚紙にピンで小さな穴を開ければ準備完了! ※けがに注意して穴を開けてください。 厚紙に日食中の太陽の光を当てると、穴を通ってスクリーン(白い紙)に映った太陽の光が欠けた太陽の形になります。人工的に作った丸い穴だけでなく、地面に映る木漏れ日も欠けた太陽の形になります。
上の画像は、2017年8月のアメリカでの日食で撮影されたもので、福岡市科学館のマークの形に穴を開けています。 今回の日食の日は、ちょうど夏至にあたります。晴れるといいですね!
福岡市科学館5階ミュージアムショップでも日食グラス(太陽グラス)が販売されています。日食直前だと完売する可能性があるので、早めに購入を。 ※完売しました。
福岡市科学館
住所:福岡市中央区六本松4-2-1 電話:092-731-2525