私が子どもの頃は、戦隊ヒーローは、放送から1年もたてば「時代遅れ」「ダサイ」というイメージに。オンタイムで放送しているヒーローこそが格好よくて、憧れの対象でした。しかし、動画配信サービスが普及した今は、状況が違います。歴代のヒーローは、不朽の名作としての地位を手に入れているようです。
動画配信サービスの普及で、保育園では昔のヒーローも大人気!
3歳の息子は、動画配信サービスで一昔前の戦隊ヒーローを見るのが大好き。私や夫に
「あれは何レンジャー?」
「この剣は何?」とたくさんの質問を浴びせながら、さまざまな戦隊ヒーローの名前やアイテムを覚えています。保育園ではそれらのヒーローになりきって、友達と戦隊ごっこをして遊んでいるようです。
他の子どもたちも、やはり同じように昔の戦隊ヒーローの名前まで覚えているようです。
「友達が○○ジャー知ってた」
「△△レッドになってた」など、毎日のように報告してきます。
私や夫が見ると「画質が古いな」「今と比べると演出がチープだな」などと思ってしまうのですが、息子はそれすらも面白くて仕方がない様子。
「もっと違うのが見てみたい」と、私が生まれる前の戦隊ヒーローの動画を再生するようにせがまれることも、しばしばです。
流行にとらわれず、親子で同じコンテンツを楽しめる幸せ
私が子どものときは、1年ごとに変わる戦隊ヒーローは、すぐに時代遅れになってしまう存在でした。小学生はもちろん、幼稚園児でさえも、テレビ放送が終わった戦隊ヒーローのグッズを持っていると
「古いよ」
「今は○○だよ」などと言われていました。
しかし、今の子どもたちは、最新シリーズと同じように、昔のシリーズも最高に面白い番組として楽しめているようです。
私が
「それ、去年放送が終わったやつでしょ」と少し意地悪なことを言ってみても、
「でも今見られるし、面白いからいいでしょ」と、どこ吹く風。たった1年過ぎただけで、何でもかんでも「古い」と言われる時代は終わったのかと思うと、何だか少しホッとします。
また、私が子どもの頃に好きだったアニメを息子も面白がっている姿を見ると、親子で同じコンテンツを一緒に楽しめるのは、幸せなことだと強く感じます。
これからも子どもには、流行などに左右されず、自分が面白いと感じるものを楽しんでほしい! 本当にいい時代になったなと、しみじみと思っています。
(ファンファン福岡公式ライター/KIKU)