すっかり定着したジェルネイル。夏は、手も足もジェルネイルを楽しむ女性が多いと思います。そこで知っていてほしい「グリーンネイル」の話です。
「グリーンネイル」とは、ジェルネイルを剝がしたら爪が緑色になっている、という状態を指します。放置していると爪がもろくなったり割れたりしますし、ネイルサロンでケアを断られる場合が多いので注意が必要です。 この緑色の正体は、緑膿菌(りょくのうきん)という細菌(カビではありません)が出すピオヴェルディンという色素。緑膿菌は普段から皮膚に存在する常在菌で、健康な状態では悪さはしません。しかし爪からジェルが浮き上がってできた隙間のように、空気に触れず湿った空間があると一気に増えてしまいます。
グリーンネイルになってしまったら まずジェルを取りましょう。せっけんでよく洗い、爪表面の緑の色素をできるだけ落とします。やすりや爪切りで爪を削るのはNG。水で十分に流したら、よく乾燥させます。これで2、3週間過ごせば大丈夫。少し緑色が残っていても緑膿菌は消えています。 予防するためには ジェルをした手足を濡らしたままにせず、ジェルが浮いてきたら早めにオフを。ジェルがすぐに浮かない、技術の高いサロンやネイリストを選びましょう。なお、爪が皮膚から浮き上がって剝がれ、隙間が緑になっている場合は、皮膚科を受診してくださいね。 Enjoy ! Healthy and Beautiful Nail !
武田りわ
福岡市城南区梅林にある「タケダビューティークリニック」院長。 お酒と旅と家族をこよなく愛する皮膚科医・美容皮膚科医。 美容医療と漢方、オーソモレキュラー医学(栄養療法)を取り入れた統合治療に注力。