ごぶさたしてます。福岡の飼い猫、サニです。
おれがあまり書かないものだから「死んだんじゃないか」とか思ってた人もいるかもしらんが、おれは元気だ。(勝手に)弟子のチョビも元気だ。ご心配なく。
それはいいが、また台風14号とやらがやって来そうだ。「日本列島を縦断」とか天気予報で言ってるが、もう勘弁して欲しい。
わが家では今月末か来月の頭に稲刈りの予定で、コンバインや刈った稲の乾燥機の点検にJAや農機の会社の人に来てもらってる。
先日の台風は雨は大したことなかったが、風がすごく強かったんで、稲がかなり横倒しになってしまった。
けっこうひどかった。
あっちに倒れ、こっちに倒れしてるのは、風がグルグル回ったんだろう。
あしたの土曜日までは晴れるというが、そのあと直撃はやめてくれよ。
猫は米のめしは食わんが、飼い主が落ち込むのを見たくないからニャ。
新参者のチョビも、お天気が気になるのか。
おれたち二匹で外を見てても何の助けにもならんのだが。
うしもこのところあまり姿を見せんが、
台風のときは、こんなふうに身を低くして嵐が過ぎるのをじっと待っているのかもしれん。
神出鬼没なうしは、野良のようにも見えるが、肉付き良く毛並みもつやつやしているから、どこかひいきにしてくれる家があるのかもしれん。
うちの庭には数匹違う黒猫がやって来るが、そのうちの一匹はついに部屋に上がって来てた。
黒い連中とは気が合わんチョビが追い払ってるぞ。からだは黒のほうが大きいが、「ここは自分の縄張り」という強みがあるのか、黒猫は退散していった。
元野良のチョビも一応家猫になったからには、外出禁止なのだが、三日前おれと一緒に脱走した。おれは屋根から降りることが出来ず、ずっと屋根でうずくまっていたが、チョビは元気よく駆け下りて半日以上帰って来なかった。
情けない話だが、おれも人間の年齢でいえば、とうに60歳を過ぎているので、あまり軽業のような動きは出来ない。チョビについて行くのはもう無理だ。
こうやって人間様に甘えているのがしあわせな時間だ。
チョビは去年の11月の終わり頃に家に入れられたので、もう10か月近くなるのに、いまだに飼い主が近づくと警戒して逃げる。抱っこなど夢のまた夢だ。「そんなこっちゃ飼い猫としてダメだ」と説教しても聞く耳を持たん。
唯一パソコンに乗っているときが、撫でるチャンスらしい。よほど居心地が良いのか少し動きが鈍るらしい。たしかにパソコンのように狭くて四角いところは猫が乗りたくなるから不思議だ。
こいつは、さっきとは別のまだ小さい黒子猫だ。やっぱ、狭くて四角い場所が好きだ。
いっときよく来てたが、こないだの台風のあと見かけなくなった。だいじょぶか。飛ばされてないか。
おれが外の様子を見ていると、いろんなやつ(と言っても猫か鳥が多いが、)が現れる。
このうしは、存在感があるからすぐ来てるのがわかる。目をらんらんと光らせてるぞ。こいつには一度引っ掻かれてケガしたから憎たらしいが、おれもイイとしだから、昔みたいにいちいち唸って威嚇したりはしない。
チョビママが来ると、だいたいチョビは網戸に近づく。とくにしゃべってる様子もないが、無言で心と心で会話しているのかもしれん。ほんとうの母娘かはわからんが、模様はとにかく似ている。飼い主によると、声と「シャーっ!」と吠えるところも似ている、という。
からだはもうチョビの方が、”ママ”より大きくなっている。
おれに比べるとだいぶ小さいが。まあ、あいつがほんとにお母さんならこれ以上はチョビもあんまし大きくならんだろう。
外に出てるとき。まだ野性が残っているかも。
「白足袋を履いてるみたいでかわいい」と言われ、いい気になっとる。
ソファの椅子の下を定位置にしているが、布を破ってしまった。ハンモックのように使って寝てるが、だんだん重たくなってきてるからニャ。
チョビの相手をしてると疲れるわ。
おれとチョビは同じ猫でも色々違う。まず、おれはテレビの画面に興味がないが、やつは興味津々だ。中に何かいると思ってるんだろう。
おれは生エサの方が好きだが、チョビはカリカリの方が好きみたいだ。
それはケンカになりにくくて良い。
おれはどこでもひっくり返って寝れるが、
チョビはなかなか油断しない。
眠くてもなんとか持ちこたえようとする。
こんなにダラケられたら、飼い猫として一人前だ。
ジャパネットの冊子も快適な寝具の一つだ。
まだまだチョビに教えるべきことはたくさんある。
あまりゆうことを聞かん弟子だが、
おれ様の目の黒いうちはしつけてやるつもりだ。
では、台風が直撃しないことを祈りつつ、このへんで失礼しますニャ。