福岡市地下鉄次郎丸駅2番出口から徒歩約2分、白い壁に大きな木の扉が目印の自然派カフェ「Varme Cafe(ヴァルメカフェ)」。以前は玄米を中心とした健康食を提供していましたが「肩ひじはらずもっと気軽に、野菜たっぷりの食事を楽しめる場所にしたい」と2019年7月に現在のスタイルにリニューアルしています。
「Varme(ヴァルメ)はノルウェー語で“温もり”という意味。当店の料理は健康を第一に考えた野菜メニューが中心。化学調味料は一切使わず、ソースやシロップ、ドレッシングなども手作りしています」とオーナーの外岩戸美貴さんは話します。
店内を見渡して気付くのが、客席側の2倍ほどもある広い厨房。「契約している青果店から旬の選りすぐりの野菜を仕入れ、たくさんの量を手作業で丁寧に仕込んでいくので、場所をとったり手間のかかる作業が多いんです。だからといって作り置きはせず、鮮度を重視しているのもうちのポリシー。そんな風に、まじめに作ることを大事にしたら、客席側より厨房が大きくなってしまいました」と外岩戸さんは笑います。 現在、新型コロナウイルス対策で通常よりさらに席数を減らしているので、ランチタイムは予約をおすすめします。
同店の顔ともいうべきメニューが手作りスープ。九州産を中心とした旬の野菜を12品目以上使い、塩と塩こうじだけのシンプルな味付けで、野菜の濃厚なうまみを引き出しています。
スープはその日によって、さらにカボチャ、ビーツ、豆乳などを加えて風味を変えて提供されます。
そのスープの良さを存分に味わえるのが「スペシャルからだご褒美セット」(税込み1,210円)。まるで丼のように大きなスープボウルに入った「本日のスープ」には、ゴボウやニンジンなどの根菜をはじめ12品目の野菜がごろごろと入っています。この日はビーツで色付けされてピンク色。見事に「映え」ています。 さらに、大きなプレートにはサラダ、キャロットラペ、オムレツ、ケークサレやスモークサーモンなどの日替わり総菜がたっぷり盛り付けられています。同店オリジナルのにんじんドレッシングがアクセント。
食べても食べても減らない! と感じるほどの野菜の多さ、そして自然なうまみは相当な満足感がありました。実はこのメニュー、来店客の「ごはんはいらないから、その分野菜をたくさん食べたい」というリクエストを形にしたもの。美容や健康に気を配る人に大人気の野菜大盤振る舞いメニューです。
カフェメニューも豊富で、黒糖と皮付きショウガ、レモン、各種スパイスなどで手作りしたオリジナルの「プレミアム博多レモネード」(418円)はおすすめ。ビリッと強いショウガの風味と黒糖の甘みが喉をスキッと通る、自家製ならではのおいしさが特徴です。この時期はアイスで爽やかに、寒くなればホットで飲めば体がポカポカ温まりそうです。
ほかにも冷凍バナナと生をブレンドした「バナナジュース」(同)や、生のいちごからジャムを作り、凍らせたいちごを氷代わりに使うぜいたくな「いちごみるく」(同)など、果物のおいしさを楽しめるドリンクも人気です。 ちょっと自分を甘やかしたい人には、“バニラアイスのせ放題”という太っ腹な「フレンチトースト」(1,100円)はいかが?
テークアウトの弁当も人気で、ボリューミーな「ハンバーグセット」(864円)や女性に人気の「スープセット」(756円)、「野菜カレー」(918円)など。 スープはMが410円、Lが518円。家庭でみそを溶いたり、カレー粉を足したり、スープのアレンジを楽しんでいる人もいるといいます。
今後は、自慢のスープをレトルトスタイルで販売できるよう、開発を続けていきたいと外岩戸さん。「具だくさんスープって簡単そうですが、下ごしらえから味を決めるまで、なかなか大変。家庭で作る方の負担をもっと減らすことができれば、健康な食卓が増えていくのではないでしょうか。具だくさんだとそしゃくが増えて、お子さんにも高齢者にもいい。こんないいことづくしのスープをぜひ味わっていただきたいです」。
Varme cafe
住所:福岡市早良区次郎丸4-1-33 電話:092-865-3838 営業:11:00~17:00(L.O.16:00) 日曜休 インスタグラム@varmecafe