2学期が始まり、給食も始まった小学1年生の娘。楽しく食べられているかと思いきや、担任の先生から1本の電話にびっくり。「給食の時、娘さんが泣いてしまって…」。娘が給食の時に泣いてしまった理由とは? 母として色々考えた一件となりました。
担任の先生からの電話
2学期が始まって、小学1年生の娘も給食デビューです。実は、給食室の人員が足りないという事情で入学当初から給食が提供されておらず、2学期になってやっと給食が始まったのでした。小学1年生の娘にとって、小学校での給食は初めてです。
数日後、子ども達に給食のことを聞いてみました。小学3年生の息子 は
「久しぶりだから懐かしい感じだよ」と大人びた答え。娘に聞くと
「ちょっと量が多いかな」と言っていましたが、特に困っている様子はなさそうでした。
何せ娘は好き嫌いが多く、家でも残すことが多いので少し心配していました。幼稚園の時も給食でしたが、小学生となると量や出るものに違いがあります。でも、特段嫌がっている様子はないし、少しずつ給食にも慣れていくだろうと悠長に考えていました。
担任の先生から電話が
ある日、1本の電話が。娘の担任の先生からでした。
「今日の給食なんですが、実は途中で娘さんが泣き出してしまいまして…」泣くなんてよっぽど嫌なことがあったに違いありません。
「泣いた原因は…?」量が多かった? 嫌いなものばっかりだった? 私はドキドキしながら聞きます。
「娘さん、給食で緊張してしまって。それで涙がポロポロと…」と心配そうな先生。給食の内容で泣いたと思った私は、予想外の言葉に驚きました 。先生は続けます。
「初めての給食当番もあって緊張してしまったみたいでですね」
「それで、その後娘は?」
「ちょっと残しはしましたけど、食べられるだけ食べてます。ただ、給食に苦手意識ができてしまっているかもしれません」
帰ってきた娘にそれとなく
「給食おいしかった?」と聞くと
「豆みたいなのがおいしくなかった」と一言。泣いたことを自分から言わないので、知られたくないのでしょう。私は先生から電話があったことを言うべきか迷いましたが、少し様子を見ることにしました。
娘の気持ち
お弁当を作るのが大変なことや、栄養面も気になっていたので、私は給食が再開されてほっとしていました。
しかし給食が初めての娘にとっては、楽しみよりも緊張が勝ってしまったのでしょう。私なんて給食の時間が楽しみで男の子と争うくらいにキレイにペロリと食べてしまっていたのに…。娘は私が思う以上に繊細なようです。私はお弁当作りから解放されると浮かれていたことを反省しました。
それから娘には
「嫌なことは、先生や私に話してもいいんだよ」と伝えました。すると、少しずつ給食で食べられなかったことを話してくれるようになりました。
「先生と約束して、ご飯とサラダだけ食べたよ!」と食べられた時は自信に満ちています。一方食べられなかった時は
「今日は嫌いなものが多いから、朝から緊張してて、あんまり食べられなかった…」と正直に気持ちを話してくれました。
笑顔で食べてくれることが1番ですが、嫌な気持ちを隠されることのほうが悲しいこと。7歳ながら小さい身体で色々と考えていたのでしょう。今の子どもたちは、大人が思うより親に気をつかうこともあるようです。これからも子どもには、どんなことでも受け止めるから遠慮しないで話してねと伝えていこうと思いました。
親と子どもは同じ価値観だと思い込んではいけないと、反省した一件となりました。
(ファンファン福岡公式ライター / Sao)