福岡市民の通勤や通学に使われる福岡市地下鉄。地下鉄だと思って乗っていたら、突然、地上に出てびっくり! ということがあります。実は福岡市地下鉄には、地上に出て走る区間が2カ所あります。今回のあるある福岡では、地上に出て走る理由について紹介します。
福岡市地下鉄の空港線には、地上に出るポイントが2カ所も!
地下鉄は地下を走る電車のなので、窓から見える景色は真っ暗な場合がほとんどです。でも、福岡市地下鉄に乗っていると、突然地上の景色が現れるポイントが2カ所あります。それは、箱崎線の貝塚駅と空港線の姪浜駅の近くです。 「地下鉄なのに地上に出てしまった! もしかして乗る電車を間違えた?!」と慌ててしまわないためにも、なぜ地上を走るのか理由を調べてみました。
なぜ地上にあるの? その1「貝塚駅」
福岡市地下鉄の貝塚駅は、箱崎線の終点駅。福岡市東区箱崎にあり、駅の前には貝塚公園が広がっています。 福岡市地下鉄の各駅には、駅を象徴するマークが付けられていますが、貝塚駅のマークについては「駅名の『貝』をデザイン化し、巻貝の渦模様を交通のポイントに例えました」と同地下鉄ホームページに紹介されています。
なぜ貝塚駅は地上にあるのか? その答えは、ずばり西鉄貝塚線と接続しているからです。西鉄(西日本鉄道)に乗り換える場合は、いったん地下鉄改札を出て、向かい側の西鉄貝塚線の改札を通過する必要があります。 西鉄貝塚線は鉄道路線で、福岡県新宮町の西鉄新宮駅まで続いています。通勤や通学に利用する人も多く、朝夕は多くの人が行き交います。 さらに現在、JR九州が同駅付近に新駅を整備検討していることが分かりました。新駅が完成すれば、福岡市地下鉄、西鉄、JR九州、3つの路線へ乗り換えることができるようになり、ますます便利になりそうですね!
なぜ地上にあるの? その2「姪浜駅」
福岡市地下鉄姪浜駅は空港線の西の起点駅で、福岡市西区に姪の浜あります。 同駅のマークはヨット。「この駅から見える小戸(おど)ヨットハーバーは福岡市の自慢の一つ。そこで若者の夢を託し、ヨットをかたどってデザインしています」(福岡市地下鉄ホームページから)。
なぜ姪浜駅は地上にあるのでしょう? 姪浜駅の場合もやはり、JR筑肥線と接続しているからです。 ただし、この駅は改札を出ることなく、ホームでJRの電車に乗り換えることができます。そして同駅から佐賀県唐津市のJR唐津駅まで行くことができます。つまり、乗る電車を選べば、福岡空港からJR唐津駅まで乗り換えなしで行くことができるのです!
姪浜駅には、JR九州ビルマネジメントが運営する「えきマチ1丁目 姪浜」と、JR九州フードサービスが運営する「めいのはまMarché(マルシェ)」という2つの商業施設が入っていて、約32店舗ものお店が集まっています。 特に「めいのはまMarché」は7月にオープンしたばかり。気になっていたので、行ってみました!
現在、下記の4店が営業しています。 1. 担々麺 一路發(イロハ) 姪浜駅店(本格担々麺専門店) 2. 姪浜 甘党屋(たい焼き専門店) 3. ミニヨン 姪浜店(クロワッサン専門店) 4. 八百屋の九ちゃん(八百屋) クロワッサン専門店「ミニヨン」は、JR博多駅の構内でとても良い甘い香りをさせている、あのお店です! JR博多駅まで行かずとも、姪浜駅であのクロワッサンが購入できるとはステキですね。 各店の詳しい情報は、下記の記事から読むことができます。
地下鉄なのに地上を走っている! と最初は驚きましたが、駅を地上に作ることで他の路線への乗り換えがスムーズになっていることが分かりました。福岡を初めて訪れる旅行者にも、きっと分かりやすいですよね。 今後も、まだまだ出てくる「あるある福岡」をお楽しみに!
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