電子マネーは種類も多く、実際使うとなればどれをいつ使えばお得になるのかわかりにくい部分もありますよね。今回はファイナンシャルプランナーの川畑が、代表的な電子マネー3つとお得に使うために押えておきたいポイントをご紹介します。
そもそも電子マネーとは? 種類をおさらいしておこう
電子マネーとは、アプリや発行されたカードを通じて瞬時に決済ができるものです。電車に乗るときに切符を買わずにICカードをかざしたり、コンビニの買い物などで専用アプリからバーコード決済するなど、身近なところで利用が広がっています。
電子マネーは以下の4種類があります。代表的な決済サービスも合わせて確認してみましょう。
・交通系(Suica、PASMO、ICOCA、など)
・流通系(楽天Edy、WAON、nanaco、など)
・クレジットカード系(iD、QUICPay、など)
・QRコード系(PayPay、楽天ペイ、d払い、など)
これらは予めチャージをしたり、提携したクレジットカードの請求額と合わせて支払ったりすることで利用ができます。では、たくさんある電子マネー決済サービスの中でも特におすすめのものをピックアップしてお伝えしていきますね。
交通系【モバイルSuica】ビックカメラSuicaカードが高還元率
交通系の電子マネーであるSuicaでは、JRE POINTという鉄道の利用や買い物の際に使えるポイントが貯まります。Suicaにはカード型とモバイル型(スマホアプリ)がありますが、モバイルSuicaの方が機能面などでは優勢でしょう。ここではモバイル型のSuicaについて取り上げます。
モバイルSuicaでは、JR東日本の鉄道利用や定期券の購入、あるいは対象のお店での利用でJRE POINTを貯められます。
モバイルSuica ポイント還元率(2022年10月時点)
(※JRE POINT公式サイト 参照元|https://www.jrepoint.jp/point/append/railway/)
注意点として、JRE POINTを貯めるためにはJRE POINTの公式サイトにてSuicaの登録を行っておく必要があります。
お得な利用方法
Suicaをよりお得に使うためにチェックしておきたいのが、「ビックカメラSuicaカード」です。
このカードでSuicaにチャージし、その後チャージしたSuicaでビックカメラの買い物をすることで還元率11.5%を達成することができます。具体的なポイントの内訳は以下のとおりです。
ビックカメラSuicaカードによるチャージ→ 1.5%
ビックカメラの買い物時にチャージしたSuicaで支払い→10%
(※ビックSUPERサービス ビックカメラSuicaカード参照元|https://www.biccamera.com/bc/c/super/okaimono/point/teikei/suica/index.jsp)
注意点として、チャージで1.5%の還元があるのはモバイルSuicaへのチャージおよびオートチャージの場合に限定されます。また、Suicaへのチャージ金額は1回2万円が上限です。
ビックカメラ以外の買い物でも、ビックカメラSuicaカードでの支払でビックポイントとJRE POINTにそれぞれ0.5%のポイントサービスがつきます。
QRコード系【PayPay】サービス充実! 使いやすく利用範囲も広い
スーパーやコンビニ、飲食店など幅広く使えるのがPayPayの利点です。Yahoo!ショッピングをよく利用する方はぜひチェックしてみてください。
PayPay ポイント還元率(2022年10月時点)
(※PayPay公式サイト「PayPay ステップ」|参照元:https://paypaystep.yahoo.co.jp/)
(※1)指定のサービスはPayPayの公式サイトから確認ができます。
PayPayの場合、基本は0.5%ですが一定の条件を満たせば最大で1.5%の還元となります。毎月1日から月末までの利用状況によって翌月の還元率がアップしますが、これは永続的なものではなく条件が達成されなければ元に戻ります。
お得な利用方法
PayPayをもっとお得に使うためのポイントとして、以下のことが挙げられます。
・PayPayカードと紐づける
・Yahoo!ショッピングで利用する
・PayPayクーポンをこまめにチェックする
クレジットカードと連携させる場合の注意点として、特典付与があるカードはPayPayカード(旧Yahoo!JAPANカード)のみです。また、2022年10月12日からの新生のYahoo!ショッピングでは、PayPayを利用した買い物で最大5%の付与があります。
(※Yahoo!ショッピング 公式サイト お知らせ|参照元:https://topics.shopping.yahoo.co.jp/notice/archives/20220826_cp.html)
さらに、クーポンも見逃せません。事前にクーポンを獲得しておけば、支払い時に自動的に適用されます。
QRコード系【楽天ペイ】使い方によってはポイントの二重取りが可能
楽天経済圏をよく利用する人なら、楽天ペイは要チェックです。PayPayと同様にコンビニ等での決済や、オンラインでの買い物にも使えます。
楽天ペイ ポイント還元率(2022年10月時点)
(※楽天ペイ公式サイト|参照元:https://pay.rakuten.co.jp/campaign/2020/pointprogram/#point_back_summary)
(※1)楽天ペイアプリ内の楽天ポイントカードでの支払い分は対象外です。
チャージ払いは還元率が1.5%ですが、この内訳は楽天カードから楽天キャッシュにチャージで0.5%、そしてチャージ残高での支払いで1.0%の合計1.5%という計算です。
お得な利用方法
楽天ペイのお得な利用方法として、以下の点がポイントとなります。
・楽天カードと紐づける
・楽天ポイントカード加盟店で利用する
楽天カードからのチャージ払いが最も還元率が高いため、まずは楽天カードの発行をおすすめします。すでに持っている方はぜひ提携させましょう。そして、楽天ポイントカード加盟店で楽天ペイを利用するとポイントがダブルで受け取れます。この点はPayPayと使い分けすると良いですね。
複数の選択肢を持って電子マネーをお得に使おう
今回は3種類の電子マネーをご紹介しました。 お得に使うためのポイントは電子マネーによって様々ですが、チャージ元となるクレジットカードや、買い物をする先は確認しておくと良いでしょう。
自分が住んでいる地域によっても、どの電子マネーが使いやすいかは違ってきます。多くの選択肢がある中で迷った場合は複数の電子マネーが使えるようにして、場面に応じた使い分けができると良いですね。
(ファンファン福岡公式ライター/川畑彩花)