オーブントースターの頑固な焼け焦げ汚れを、「見ないふり」をしていませんか? 食事準備の忙しい中で使うため、なかなか掃除ができず、たまったパンくずが焦げて汚れになってしまいます。今回は、お掃除スペシャリスト佐倉が、オーブントースターの掃除方法をご紹介します。
オーブントースターの掃除の準備
頑固な汚れを落とすおすすめアイテム
オーブントースターは食品を焼くところです。界面活性剤の入った洗剤を使いたくない方が多いのではないでしょうか。そこでおすすめするのは「アルカリ電解水」か「重曹」での掃除です。
・アルカリ電解水… 成分は水と塩でニオイもない。100均でも購入可能
・重曹… 食品にも使われるナチュラル掃除アイテム。水に溶けないため、拭いた後に白い筋が残ることがある
ただし、2つともアルミニウム(以下アルミ)部分には使えません。アルミを変色・劣化させてしまいます。オーブントースターのパーツや本体がアルミの際には、汚れをこすり取り、中性洗剤を使って掃除しましょう。
※アルミ部分の見分け方※
磁石がつかない場合はアルミの可能性があります(一部のステンレスにも磁石がつきません)。メーカー名と型番をインターネットで検索して素材を確認する方法もあります。
オーブントースターの掃除の注意
・掃除するときは、完全に冷めてから
・電源プラグを必ず抜く
・汚れがひどい場合は、新聞紙などの上で掃除する
オーブントースターのパーツの外し方
(1)底ふた(パンくずトレイ)
底部を手前へ引き出せるタイプや、トースターを背面側に倒し、底ぶたを後ろにスライドさせると、底ぶたが開く(外れない)タイプもあります。
(2)焼き網
ドアを開けると前へ出てくる焼き網は、ドアの内側左右の下部にフックがついています。扉をやや閉め、網を手前に引っ張りながら持ち上げると本体から外せます。
オーブントースターの掃除(1) アルカリ電解水
<道具>
アルカリ電解水・ヘラやブラシ(金属製は不可)・ティッシュペーパー・ラップ・スポンジ・布巾2枚
<掃除の手順>
(1)底ぶた、焼き網についている汚れをヘラやブラシで払い落す。その後、汚れている部分に、ティッシュペーパーを当て、上からアルカリ電解水をたっぷりスプレーする。蒸発しないようにラップをかぶせ15~20分放置する
(2)待っている間に、布巾にアルカリ電解水をスプレーし庫内と外、ガラス、タイマーのつまみなどを拭き掃除する。アルカリ電解水は二度拭き不要(※ガラスはアルカリに弱いため、ラップでパックはしない。布巾にスプレーして汚れを拭き取る)
(3)時間が来たら、パックを外し、布巾で汚れを拭き取る。汚れが残った場合はブラシやスポンジでこすり取り、布巾で汚れを拭き取る。
オーブントースターの掃除(2) 重曹
<道具>
重曹・ヘラやブラシかタワシ(金属製は不可)・ラップ・布巾2枚(庫内用と外用)
<掃除の準備>
・重曹ペーストを作る
重曹100gに大さじ5杯の水を加えなめらかにねる(水の量を調整して塗り広げやすい固さにする)。
・重曹スプレーを作る
水100ccに重曹小さじ1杯を溶かして、スプレーボトルに入れる
<掃除の手順>
(1)底ぶた、焼き網、ガラス、についている汚れをヘラやブラシで払い落す。その後、底ぶたと焼き網に重曹ペーストをたっぷり塗り広げ、ラップをかぶせ20~30分放置する
(2)放置している間に布巾に重曹スプレーを吹きかけてオーブントースター内と外側・ガラスも拭く
(3)かぶせていたラップを外して丸め、スポンジ代わりにしてペーストごと汚れをこする。重曹の粒子が浮き上がった汚れを落とす。汚れが落ちたら重曹ごとぬれ布巾で拭き取る
(4)布巾を絞り、重曹が残らないように数回水拭きし、最後に全体をからぶきする。
トースターを快適に使いましょう
トースターは、底ぶたやガラス面に落ちたパンくずなどを払うだけで、焼け焦げは激減します。汚れを落としてきれいになった後は、焦げる前にパンくずを払って掃除を心がけると楽になりますよ。
(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)