シミやシワといった顔の治療をするイメージがおそらく強いと思われる美容皮膚科ですが、実はボディーの相談も多いです。例えばワキや乳首、ビキニライン、お尻の黒ずみやざらつき。これらの原因は、メラニン色素の増加による色素沈着と角質の肥厚です。
摩擦、炎症、乾燥などにより表皮がダメージを受けると、皮膚の内側の組織を守るためにメラニン色素が作られ、角質が厚くなってしまうのです。人に見せづらい、相談しづらい部位なので、1人で悩んだり諦めたりする人もいるかもしれません。秋の夜長、お風呂の後のスキンケアにもうひと手間、ボディーのケアも加えてみてはいかがでしょうか。
予防するには摩擦、炎症、乾燥を防ぐこと ●ボディーの洗浄は手や柔らかいガーゼにたっぷりの泡で ●柔らかい素材でサイズが合った下着を着ける ●レースや縫い目が少ない下着を着ける ●保湿ケア(セラミド、グリセリン、スクワランなど)をする 改善するには、メラニン色素の排出を促し、古い角質を取り除くこと ●美白ケア(ハイドロキノン、ビタミンC誘導体、アルブチンなど) ●ピーリングケア(グリコール酸、フルーツ酸など)
医療機関での治療に比べると、ホームケアによる効果が感じられるのは非常にゆっくりではありますが、皮膚は新陳代謝によって生まれ変わっているので、ケアを継続することで変化します。 Enjoy! Self body care!
武田りわ
福岡市城南区梅林にある「タケダビューティークリニック」院長。 お酒と旅と家族をこよなく愛する皮膚科医・美容皮膚科医。 美容医療と漢方、オーソモレキュラー医学(栄養療法)を取り入れた統合治療に注力。