マルタ共和国の伝統工芸「ガヌテル」を多くの人に知ってもらいたいと活動している「Yumiガヌテルアート協会」の作品展「ガヌテルアート展2022」が11月3日(木・祝)~8日(火)、福岡アジア美術館(福岡市博多区)で開かれます。刺しゅう糸とワイヤーで織りなす繊細な色使いや美しさを、会場で堪能してみませんか。
刺しゅう糸で紡ぐ、繊細で華やかなフラワー
ガヌテルは主に、ワイヤーに細く裂いた刺しゅう糸を巻き付けて作られます。イタリアのシチリア島の南に位置するマルタ共和国の伝統工芸で、16世紀には教会装飾として祭壇やイエス像の足元に飾られていたといいます。現在ではそのテクニックを応用し、額絵やアクセサリーなども作られています。
今回の作品展では、額、置物、アクセサリーなど約60点のガヌテルアートが展示されます。会場内では制作過程の様子が分かる映像の上映やデモンストレーションも披露される予定です。
一つの作品を仕上げるのに数カ月かかることもあるというガヌテルアート。見るほどに、その作業の細やかさや技の高度さが伝わり、思わずため息が出てしまうほどです。
「ガヌテルは見る人の心を癒やす力があると同時に、さまざまなアートに変化する可能性を持っています」と同協会の代表理事、田平由美子さん。繊細で癒やされる作品を、遠い島国・マルタ共和国に思いを馳せながらじっくり堪能しませんか。
マルタ伝統工芸「ガヌテルアート展2022」
日時:11月3日(木・祝)~8日(火) 9:30~18:00 ※金、土曜は20:00まで、最終日は17:00まで
場所:福岡アジア美術館8階交流ギャラリー(福岡市博多区下川端3-1 リバレインセンタービル8階)
入場無料
後援:在日マルタ共和国大使館、福岡市、福岡市文化芸術振興財団
問い合わせ:Yumiガヌテルアート協会
電話:090-3320-0241(田平)
メール:info@yumiganutellart.com