秋の味覚といえば様々ですが、「銀杏(ぎんなん)」もそのひとつ。この時期たくさんの実をつけたイチョウの姿を歩いていると見かけます。だけどやはり美味しいにはワケがある…。銀杏ってめちゃくちゃ臭い!というわけでニオイの元を断つために地道に拾ってニオイ除去!ついでにたべちゃおう作戦遂行しましたのでご報告!
やってきたのは博多区住吉通り。 博多駅から薬院方面へと続くこの通り沿いはイチョウの木が植えられていて、この時期黄金色に色づいてその実と葉を落とします。それはいいんですが、 「ぎんなん臭いからヤダ!どうにかしてよこのスカポンタン!」 というドロンジョ様的な声がサラダボウル福岡に寄せられました。 さらには、、、 「食べられるんだから拾って食べたらいいんだべぇ〜」 とドクロベエに言われた気がしたので、タツノコプロもびっくりのアナログ動画 「銀杏拾って食べてみた」を撮影。色々調べてやってみました。
用意したのはバケツとゴム手袋。 調べたところ、やはりぎんなんのニオイは爆裂系でかなり強く、皮の部分に「酪酸」「エナント酸」と呼ばれる物質が含まれていてどちらも臭いニオイを放つ酸。 このふたつの酸が混じり合うことによって爆烈スメルをかましていたんですね。 「混ぜるな危険」だったのに、「混ぜちゃったよ御免」状態に仕上がってるわけか… でも拾うしかないぜ!ドちくしょう!
これとこれとこれとこれーっ!! 通行の邪魔にならないように気をつけながら拾うこと約30分。 ぎんなん拾うの初めてなのに眼光鋭く厳選しながら拾ったのは約100個。
拾って気づいたことは、地面に落ちた衝撃で実が潰れて汁が出ているぎんなんはめちゃんこ臭いということと、 ぎんなんを拾っていると通りかかる人たちに怪訝な顔で見られるということ。 しかしそんなの関係ない!世のため人のため!そしてぎんなんの名誉を守るため! これを絶対に美味しく食べてやるー! ってことでめっちゃクサイけど我慢してうちのキッチンで下処理です。
まずは拾ったぎんなんを水に浸けてふやかします。 熟れてじゅくじゅくの実はズルッと剥けるんですが、まだ熟しきってない実は種に残るので注意が必要。 なんたって、この「実」がニオイを発しますから! 必要ならふやけるまで時間をかけてでも浸けましょう。 今回はだいぶ熟していたみたいなのでその日で剥くことができました!ラッキー!
だいぶピスタチオってますが、これが剥きたて洗いたてのぎんなん。 くちゃいくちゃい言いながら拾ったせいか、なんだか愛着が湧いてかわいく見えるのはわたしだけ??
ここまでできたらあとは天日干し。 この季節でしたら2〜3日干せばOKです。 うちはベランダがないのでこんな状態ですが、ちゃんと落下防止のお手製安全帯を装着してますからご安心ください。
素人のぎんなん調理は塩炒り一択!
とうわけで干しに干したぎんなんをいざ調理。 クックパッド大先生にお聞きしたところ、「茶碗蒸し」「炊き込みご飯」「お吸い物」などなどのレシピを提案してくださいましたが、そんなの全シカトで「塩炒り」一択! とはいえ殻の割り方もわからないからなかなか大変。 ペンチだと勢い余って潰してしまいました。ぎんなんごめんね、、。
試行錯誤の末、トンカチで筋の部分の頭側を45度の角度で狙って叩くという高等テクニックを習得! 叩いた時にカァンと乾いた音が鳴れば割れてます。 音で判断するのでちょっとした職人さん気分を味わえますよ♪
できたのがこちら! 翡翠色した実をチラリと覗かせ、色気たっぷりプリプリのぎんなん。 お店と遜色ない味と香りで大満足! 拾って調理して食べることで、より一層秋を味わうことができました! 全容は是非動画でお確かめください!
【動画】臭いけど美味い!秋の味覚銀杏拾って食べてみた!
サラダボウル福岡では、このような体験型企画も様々行なっています! また、調査依頼、お悩み相談、無茶振りなども受け付けておりますので、是非サイトへ遊びに来てください! お待ちしておりまーす!