劇団四季のミュージカル「マンマ・ミーア！」が10月1日、キャナルシティ劇場（福岡市博多区）で開幕しました。新型コロナウイルスの影響で、上演予定だった2作品が休演・中止になったので、同劇場での公演は約半年ぶり。待ちに待っていた公演、初日に行ってきました。
13年ぶりの「マンマ・ミーア！」福岡公演、やっぱり感動！
ミュージカル「マンマ・ミーア！」は、1970年代を代表するポップスグループABBA（アバ）のヒットナンバー22曲で構成された作品。今なお世界中で愛される「ダンシング・クイーン」や「マネー、マネー、マネー」など、一度は耳にしたことがある楽曲が散りばめられています。8月23日（日）までは横浜公演が行われ、大変な人気ぶりでした。
物語の舞台は、海と空の青さがまぶしいエーゲ海に浮かぶ小島。結婚式を間近に控えた娘のソフィと、シングルマザーのドナの母娘の絆を軸に、彼女たちを取り巻く人々の愛と友情が描かれています。 物語は、出生の秘密を知りたいソフィが、ドナの昔の日記を盗み読みして、父親候補であるサム、ビル、ハリーの3人の男性に結婚式の招待状を送るところから始まります。結婚式前夜に島を訪れた3人の父親候補と、ドナのかつての歌手仲間であるターニャとロージーが顔を合わせ、さまざまな思いが交錯します。ソフィとドナ、3人の父親候補、駆けつけた友人たちはどのような結婚式を迎えるのでしょうか…。
「マンマ・ミーア！」は、「心から笑顔になれるひとときを。」というキャッチコピーの通り、さまざまな悩みを抱えながらもポジティブに人生を謳歌（おうか）する登場人物の姿に元気付けられ、終演後にはなんとも不思議な高揚感に包まれます。特に女性は、ソフィやドナ、ドナの古い歌仲間のターニャとロージーに自分の境遇を重ねる人も多いのではないでしょうか。 劇中は「クスッ」と笑ってしまうコミカルなセリフやダンスがあったり、ドナの封印した昔の恋心や娘が嫁いでいく淋しさなどを歌い上げるシーンに思わず涙したり…。わずか2日間の出来事とは思えない怒涛（どとう）の展開に、片時も目が離せません。
10月1日の開幕初日、花嫁となるソフィ役の三代川柚姫さんと花婿のスカイ役の吉岡慈夢さんが、それぞれの新たなキャストとしてデビューしました。三代川さんはソフィの無邪気で純粋なかわいらしさを表現し、吉岡さんはソフィを一途に愛する爽やかな青年を見事に演じていました。また、父親候補の1人であるサム役を、2002年の「マンマ・ミーア！」日本初演時から出演している福岡県出身の芝清道さんが務めます。 上演期間中、キャストは変更になる場合がありますが、キャストが変わっても高いクオリティーをキープしながら、それぞれの俳優の魅力を楽しみながら観劇できるのも、劇団四季の魅力の一つです。
グッズ売り場では、さまざまなオリジナルグッズを販売しています。開演前に是非とも入手しておきたいアイテムが、チャーム付きペンライト（600円）です。 終演後のカーテンコールでは、ペンライトを片手に会場が一体となって一緒に盛り上がるダンスホールさながらの演出が楽しめます。本来は一緒に歌って踊りたいところですが、残念ながら新型コロナウイルス感染防止対策のため、客席で歌唱はできません…。これは残念ですが仕方ありません。
10月の公演までは、座席数は半数以下に減らされていますが、11月公演分からは、感染対策を講じた上で座席数を増やして販売される予定です。手指消毒や検温、劇場内での会話を控える等、感染対策をしながら「生」の舞台を楽しみたいですね。
そうそう、劇場があるキャナルシティ博多では、館内の5つの飲食店で期間限定のコラボメニューが登場しています。観劇の前後に立ち寄ってみてはいかが？
ミュージカル「マンマ・ミーア！」福岡公演
公演日：10月1日〜2021年1月3日（日） ※10月31日（土）公演分まで発売中。 ※11月公演については10月17日（土）から発売 場所：キャナルシティ劇場（福岡市博多区住吉1-2-1） 一般料金：S席 1万1,000円、A席 8,800円、B席 6,600円、C席 3,300円 ウィークデー特別料金：S席 9,900円、A席 7,700円、B席 6,050円、C席 3,300円 ※全て税込み価格。公演当日3歳以上有料（膝上観劇不可）、2歳以下の入場不可 ※託児サービス有り（有料） 問い合わせ：劇団四季 電話：0570-008-110（ナビダイヤル）
キャナルシティ博多内で「マンマ・ミーア！」のコラボメニュー♪
