おいしい物がたくさんある福岡! その中でも外せないのが「焼き鳥」です。街を歩けば、あちらこちらに焼き鳥屋さんがあります。仕事帰りにふらっと焼き鳥屋さんに寄るサラリーマンも多いのですが、福岡市民がついついしてしまう行動とは…?
福岡の名物といえば鶏の水炊きや焼き鳥! 福岡市は鶏肉への支出が年間約19,853円で、全国52都市中1位ということが分かっています! ※出典:家計調査 二人以上の世帯・品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(数値は、2017〜2019年の平均値) 今回は、そんな鶏肉大好き福岡市民が、焼き鳥屋さんでついついしてしまうことをまとめました。
まずはバラ10本!
まずはバラ(豚バラ肉)と生ビールを注文! 他県民から「豚は焼き鳥ではないのでは?」というツッコミを入れられることもありますが、バラのおいしさを知っている人なら、注文せずにはいられないはずです。 しかも1人で5~10本頼むことは当たり前。熱々ジューシーなバラと生ビールの組み合わせは最高です。まずはバラと生ビールをゆっくり食べながら次の注文を考える、という様子はよく見られる光景です。
キャベツお代わり!
福岡市の焼き鳥店の多くでは、焼き鳥が運ばれる前に、何も言わずともざく切りキャベツがでてきます。キャベツには酢だれ(酢しょうゆ)がかかっていることがほとんどで、店によってはテーブルに酢だれが置いてあって客が好みでかける場合もあります。 驚くことに、ほとんどのお店で無料のサービスで、何回お代わりをしても大丈夫! もちろん、食べられないのに何回もお代わりをするのはNGですよ。そこは粋な博多っ子の気遣いが試されます。 焼き上がった焼き鳥は、キャベツの上にどんどん乗せられます。口が油っぽくなったら、さっぱりキャベツを一口。そして焼き鳥をまたパクリ。交互に食べることで、永遠と焼き鳥が食べられる気分になります。福岡市の焼き鳥を語るには、このキャベツは欠かせない存在です。
家族で焼き鳥屋は当たり前
子どもが小さいと、家族で居酒屋や焼き鳥屋に行くことをためらう人も多いと思います。もちろんお店の雰囲気によりますが、福岡市内の住宅街近くの焼き鳥屋では、土・日の夕方に家族連れをよく見かけます。 なぜなら福岡市の焼き鳥屋には、ベーコンアスパラ巻、豚バラトマト巻、うずらの卵、シイタケ、ウインナー、シシャモ、焼きトウモロコシ、焼きおにぎりなど、子どもが食べられる串の種類が多いからです。お店によって独自の串メニューがあるので、色々なお店を巡るのも楽しいですね。 豚バラがメジャーな串の一つということからも分かるように、鶏肉以外にもさまざまな種類があり、福岡市民は「串にささっていれば何でも焼き鳥!」と思っているふしがあります。
【番外編】サガリ、センポコ、ダルムも食べたい!
福岡市の焼き鳥文化を紹介しましたが、北九州市、久留米市にはまた違った焼き鳥文化があります。特に久留米市にはセンポコ(牛の大動脈)、ダルム(豚の腸)、ヘルツ(鳥の心臓)など珍しい名前の串がたくさん。 これらの呼び名はドイツ語がもとになっているそうです。諸説ありますが、久留米市にあった九州医学専門学校(現・久留米大学)の医学生が、注文する時にドイツ語を使ったことが最初だとも言われています。 福岡市では、ダルムのことは「シロ」と呼ぶ店が多いと思います。また、焼き鳥店で楽しむ「豚足」も、特徴あるメニューですが、これについてはまた別の機会にご紹介しますね!
記事を書いていたら、焼き鳥が食べたくなってきてしまいました。そして今宵も福岡県民は焼き鳥屋に向かうのでした。