おしゃれ感度が高い女性に人気の「ベイクルーズグループ」(東京都)が手掛けるブーランジェリー(ベーカリー)「BOUL’ANGE(ブール アンジュ)」が福岡市・天神の福岡パルコ新館から大博通り沿い(同市博多区)に移転。10月2日にリニューアルオープンしました。新たな場所で同店限定品や期間限定のパンなど、ますます個性が光るラインアップになっていると聞きつけ、早速訪れました。※記事内の金額はすべてイートインの場合の税込み価格です。
「夜も焼きたて」という営業スタイルで、毎日午後7時ごろまで常にパンを焼いている同店。多い日には1日2,000個も売り上げるという看板商品でサクサクの「クロワッサン」(税込み198円~)のほか、常時50種類ほどのパンを並べています。
天神の中心部からJR博多駅近くのビジネス街へと立地を変えたことで来客の流れが変わり、平日は近隣のオフィスで働く人が、週末には遠くから車で訪れる家族連れや、開放的なイートインスペースでゆっくり朝ごはんを楽しむ人が多いそうです。
「パンの種類が最もそろっている時間帯は正午前後ですが、人気のクロワッサンは毎時間必ず焼いて提供しています。系列店は全国に12店舗ありますが、京都以西はこの福岡大博多ビル店のみ。旅行のついでにまとめ買いされるファンも多く、1度に50個のクロワッサンを予約された方もおられました」と店長の藤栄美さんは話します。
同店のパンは、販売スペースより広くゆったりとレイアウトされた「製造室」で作られていて、店内はおろか外からも丸見えのガラス張り。床の位置が高いこともあり、まるで舞台のようにも感じられます。
その舞台で指揮を取るのが、約10年パティシエとして経験を積んだ製造チーフの今中清文さん。
そんな今中さんが福岡大博多ビル店限定品として開発した「クイニーアマンサンド」が、おいしさと見た目の華やかさからSNSなどで人気に。 「ブール アンジュといえばクロワッサン、といわれるように何層にも重なるペーストリー生地の商品を得意としています。そこに私が培ってきた製菓の技術をプラスして“冷蔵で販売するスイーツを”と試行錯誤。フランス・ブルターニュ地方で愛される伝統の焼き菓子クイニーアマンに生クリームをサンドしました」と今中さんは話します。
直径約8cmのクイニーアマンの生地は、表面で一度溶けて固まった砂糖の香ばしい甘さとカリッとした食感が心地よく、練り込まれたバターが風味豊かです。この生地にサンドされた生クリームは、ゆるまないようにちょっと固めに仕上げてあります。
クイニーアマンサンドは現在、3種類並んでいます。「ピスタチオクリーム」(440円)は、ココア生地でマーブル状にして渦巻き模様の生地とピスタチオのほのかなグリーンが美しく、豊かなおいしさ。チョコレート風味の生地の「ショコラ」(同)は、ちょっと大人の味。「ストロベリークリーム」(同)は、イチゴの爽やかな甘さが人気です。今後、フレーバーが変更されたり、増える可能性もあるというので、チェックが必要ですね!
11月30日(月)まで、スパイス香る秋の新作を提供中。「キャラメルシナモンクロワッサン」(308円)や、「シナモンとキャラメルアーモンドのクイニーアマン」(198円)など、シナモンの風味をアクセントにした5種類が並んでいます。
ブール アンジュ(BOUL’ANGE) 福岡大博多ビル店
住所:福岡市博多区博多駅前2-20-1 大博多ビル1階 電話:092-432-1580 営業:8:00~21:00、日・祝日~20:00 不定休 インスタグラム @boulange.jp