焼き肉とフレンチが両方楽しめる、個性あふれる大人のレストラン「如月(きさらぎ)」(福岡市中央区)が今月、オープン1周年を迎えました。予期せぬコロナ禍で社会全体がゆとりを失いつつある中、「珍しい食材や器のおもてなしで、皆さんの心に癒やしを」と開かれた内覧会をリポートします。
作家物の皿や花器、酒器で特別なひと時を演出
少し明かりを落とした店内は、落ち着いた雰囲気が漂う大人の空間。ソーシャルディタンスに配慮してテーブルは広く、席の配置にも十分なゆとりがあります。 カウンター席や個室もあり、人数や用途に合わせた使い方ができそう。
メイン料理の一つ、「短角牛フィレ肉とフランス産フォアグラのトリュフソース ロッシーニスタイル」。しっかりとした赤身肉のうま味と濃厚なフォアグラ、香り高いトリュフのハーモニーに、思わずうっとり。
自慢の厳選肉は焼く前から美しい!
いよいよメインイベント(?)のお肉が登場! この日提供されたのは、写真奥から「岩手・花巻の120日間飼育ホロホロ鳥」「熊本あか牛 21日間熟成フィレ」「北海道・十勝の希少短角和牛シャトーブリアン」「黒毛和牛シャトーブリアン」です。 脂が少ないものから順に、焼き加減はプロの手に“おまかせ”して、最適の状態でいただきます。
まずはホロホロ鳥。あまり聞きなじみはありませんが、鶏肉とは全く違う弾力のある肉質で、かみしめるたびにジューシーなうま味が広がります。 「ぜひ味わってほしい」と特に力を入れているのが短角和牛。6,000~7,000頭しかいないという希少種で、北海道の農場から直送ルートで買い付けているそうです。シャトーブリアンをさっとあぶって、レア気味にさっぱりと。上質な赤身を存分に楽しめます。
黒毛和牛のシャトーブリアンは、言わずと知れた最高級部位。肉質のやわらかさ、溶けた脂の甘さ、どれをとっても絶品です! 最後は、21日間熟成(ドライエージング)させた熊本あか牛のフィレ。水分が抜けた分しっかりとした歯応えで、肉のうま味が凝縮されています。今までに食べたことのない、奥深い味わいでした。
ソースは3種類。写真左から、しょうゆベースのさっぱりだれ、フルーティーな野菜だれ、辛味ごまだれ。そしてフランス・ゲランドの塩とレモンも添えられています。 肉の味わいがよく分かるようにと、シェフお薦めの塩でいただきました。
記念日ディナーや接待など、さまざまなシーンで
ディナーは「如月焼肉コース」(全7品・7,700円)から「如月プレミア焼肉メニュー」(全12品・2万2,000円、3日前までに要予約)まで4種類のコースのほか、アラカルトメニューも充実。 焼き肉はなんと1切れからオーダーできるので、いろいろな肉を少しずつ食べたい!という夢のような願いもかなっちゃいます。 10月からランチ営業もスタートしたそうなので、まずは気軽に試してみては?
如月
住所:福岡市中央区今泉1-9-19 今泉BuLaLa 301 電話:092-707-3829 営業:ランチ(完全予約制)=12:00~14:30(フードL.O.13:00、ドリンクL.O.14:00) ディナー=18:00~22:00(L.O.21:30) 水曜、第2、3火曜休