九州国立博物館(福岡県太宰府市)では12月13日(火)から、鹿児島県の南の海に浮かぶ種子島に注目した特集展示がスタート。平坦で南北に細長く、どこかロケットの形に似ている島の歴史に迫ります。そこで今回の「九州国立博物館だより」は、同展示の見どころを紹介するほか、新春特別公開やプレゼントの情報もお知らせします。
【特集展示】種子島-風と波が育んだ歴史- <4F>
会期:12月13日(火)~2023年2月12日(日)
会場:4階文化交流展示室 第3室
観覧料:一般700円、大学生350円、高校生以下、18歳未満および満70歳以上無料
「種子島」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか? 「鉄砲伝来の地」または「ロケットの打ち上げの舞台」…?
実は、日本列島で最も古い人々の活動の痕跡が見つかった場所のひとつなのです。本展では貴重な文化財を通じて、種子島の知られざる交流の歴史をご紹介します。
南の島と交流していた!
■重要文化財「広田遺跡出土品」
種子島よりも南の暖かい海に生息する貝を使って作られたアクセサリー。
氷河時代のゾウの化石
■西之表市指定文化財「西之表象化石」
大昔は陸続きだった九州と種子島。ゾウも食べ物を求めて南の種子島へ移動したのかも…。
縄文時代の人は緑が好き?
■現和巣遺跡 大珠
新潟県産のヒスイで作られたペンダントトップ。単なるアクセサリーではなく、地位を示す重要なアイテムだったそう。
日本最古級の出土品
■立切遺跡 磨石
木の実などの加工に使う道具。旧石器時代の人がどんなものを食べていたのかを教えてくれるとても貴重なもの!
種子島といえば「鉄砲伝来」
■鉄炮記(南浦文集)
天文12年(1543)8月のポルトガル人を乗せた船の漂着から、種子島家の鉄砲購入・製造の成功などが書かれています。
あの伊能忠敬もやってきた
■大隅国熊毛郡種子嶋沿海図
実際に種子島で測量して作成された地図。よーく見ると港(舟のマーク)や神社(鳥居のマーク)などが見える!
【新春特別公開 徳川美術館所蔵】国宝 初音の調度 <4F>
会期:2023年1月1日(日・祝)~1月29日(日)
会場:4階文化交流展示室 第9室
「初音の調度」は、徳川三代将軍家光の長女・千代姫が、尾張徳川家に嫁ぐ折に制作された婚礼調度です。毎年恒例、今回で12回目を迎える当展示。新春を飾るにふさわしい華麗なる婚礼調度の世界を、ぜひご堪能ください。
■国宝「初音蒔絵色紙箱」
■国宝「初音蒔絵机」
お正月も九博は開館! 宗像・大島の塩をプレゼント
玄界灘に位置する世界遺産の島、宗像・大島。その大島の海水をくみ上げ、昔ながらの直焚き・天日干しで年間限られた量しか作られない、貴重な塩です。ぜひお越しください!
※九博は12月24日(土)~12月31日(土)は休館し、1月1日(日・祝)から開館、2日(月・休)も開館します。
配布日:2023年1月1日(日・祝)、2日(月・休)、3日(火)、4日(水)、5日(木) ※5日間
場 所:4階文化交流展示室内 ※文化交流展示室ご観覧のお客さまに限ります
配布数:各日500個 ※先着順、なくなり次第終了
テレQ「太宰府・九博 散歩道」放送中!
第3回は12月17日(土)21:54オンエア予定です。「テレQ7ch」をチェック!
<協賛社>太宰府天満宮・かさの家・積水ハウス・英進館・永利牛乳・日本通運
九州国立博物館
住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2(太宰府天満宮横)
営業:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館:月曜(月曜が祝日・休日の場合は翌日)
※12/24(土)~12/31(土)は休館、2023年1/1(日・祝)、1/2(月・休)は開館
電話:050-5542-8600(NTTハローダイヤル 9:00~20:00)
提供:九州国立博物館